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【レース回顧Vol.47】第56回サンケイスポーツ賞フローラS

馬体重発表。オヌールは・・・マイナス8kg。はいはい。パドックをみて最終判断。うん、馬体萎んでる。これは来ない。事前に一生懸命考えても、パドック見てあっ、と思ってしまったら終わり。まあそういう可能性のある馬を軸にした時点で負けだった。

20210425東京11R(1)

内から仕掛けたのはメイサウザンアワー。外からはアンフィニドール、クールキャットが顔を覗かせてきた。

20210425東京11R(2)

アンフィニドールが外から一気に仕掛けてハナを確定。作戦にしてもえらく強気だな。2番手以降はララサンスフル、スライリー、メイサウザンアワーの順で続く。そして外にクールキャット@ルメール。

20210425東京11R(3)

逃げ馬不在でスローを見込んでいた位なので、アンフィニドールはさほど飛ばさなくても大逃げの形。離れた先行集団の一角にクールキャットが付けているのが気になる。ウインアグライアより前か…。

20210425東京11R(4)

オヌールはウインアグライアの直後、縦長の展開でどっちつかずの位置取り。その外にユーバーレーベンがいることを考えるともう少し出しておきたいところ。手応えは良くもなければ悪くもなく普通。

20210425東京11R(5)

アンフィニドールのリードは直線を迎えるまでに収束。スライリー(青)が早くも先頭を窺う位置取り。クールキャット(黄)が直後でこれを追って、ユーバーレーベン(緑)は大外を回して進出。オヌールはまだ馬群の中。

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スライリーが持ったままの抜群の手応え。クールキャットもまだ余裕綽々。周りは既に手が動いているので嫌でも目立つ。オヌールは既に全力追い。

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スライリーが内で粘るララサンスフルを捉えに行ったところを見計らってクールキャットがスパート。うん、完璧だね。オヌールは追っても反応無し。うん、知ってた。やはりあの馬体では来れない。夏競馬で逢いましょう。

快速系の逃げ馬不在、ジェニーアムレットが行くとなると間違いなくスロー。1,000M通過61~62秒台を想定。先行しそうなのもウインアグライア、ルース、メイサウザンアワー、オヌール、ララサンスフル、スライリーぐらいで他は中団以降からの馬。スローで一団となると内の差し馬は前詰まり懸念、外枠の馬は外を回らされるリスクあり。狙いは出来る限り前。

逃げ馬取り違えも狙い自体はビンゴ。前付けしたクールキャットとスライリーのワンツー。縦長になったことで前が詰まることはなく、ユーバーレーベンも普通に外に出して差し込んできた。

1着-クールキャットはスタートから前に持ってきたルメール騎手のナイスアシスト。流れが緩い時のポジショニングが天才的に巧い。道中は外に壁を置かなくても勝手に前に行くことはなく、直線に向いても持ったままを継続。当面の目標(スライリー)の手が動いたところを見計らってスパートして勝負あり。なお、ルメール騎手はオークスでアカイトリノムスメに騎乗することが決まっているので、このコンビは一旦解消になる。

2着-スライリーも最初のコーナーまでに取りたいポジションを確保して馬なり追走。縦長で相対的に前付け有利の展開になり、後ろが来るまで前で楽が出来た。今回の出走馬の中で先行して2勝以上していたのはこの馬とオヌール、ルースの3頭だけ。このうち東京で先行して勝ったことがあるのはこの馬だけだった。

3着△ユーバーレーベンはスタートを決めて前に出して行ったところ、外から締められて中団からの競馬が確定。途中で外に持ち出し、3コーナー中間からそろそろと進出開始。直線半ばから猛然とスパートして前に迫ったが届かなかった。今回のところは不可抗力による後方待機で酌量の余地はある。

4着▲メイサウザンアワーは道中4番手の内、クールキャットと並んでの追走。前付けという観点からすれば十分合格。手応え良く直線に向いて、ララサンスフルとアンフィニドールの間の狭い隙間を割ってスパート。ラストにかけてよく追い上げたが及ばなかった。あの位置で内を突いても間に合わないというのはちょっと可哀想ではある。

5着△ウインアグライアも最初のコーナーで外から被される形で相対的にポジションを落として6~7番手からの競馬。もう一段、二段前で競馬をしたかった。仕方なく与えられたポジションのまま直線に向き、追い上げる競馬を強いられて伸び切れず。東京芝2,000Mは内枠有利、とは必ずしも言えない。むしろ今回のように外から仕掛けられたら締められて苦しくなる。

6着○パープルレディーは成り行きに任せて後方からの競馬。縦長馬群の後方外、4コーナーで外を回して追い上げに入るもまだ後ろから数えた方が早い位置。平均ペースで内の先行馬が残る展開ではどうしようもなかった。何というか、負けるべくして負けた感じ。

8着◎オヌールは最初のコーナーで外から締められるまでにクールキャットの直後に入って中団前を確保。道中は促しながらの追走で行きっぷりは今一つ。直線に向いたところで激しく手が動いていたのを見てダメだと思った。404kgでは叩き合いで負けて当然。昨年3着のフアナですら416kgあった。

14着△オメガロマンスは出負けして行きそびれ、今回も後方からの競馬。勝負どころの行きっぷりも悪く、直線に向いたところで最後方まで下がってしまいジ・エンド。ルースと激しい最下位争いをして、前からタレてきた馬を交わしただけの惨敗。残念ながら見込み違いだった。

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