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【レース回顧Vol.360】第84回菊花賞


レース結果・収支

1着【-】ドゥレッツァ(4番人気)
2着【△】タスティエーラ(2番人気)
3着【○】ソールオリエンス(1番人気)
・・・
6着【△】ハーツコンチェルト(5番人気)
・・・
10着【◎】サトノグランツ(3番人気)
・・・
14着【△】トップナイフ(8番人気)
15着【▲】ノッキングポイント(10番人気)
・・・
馬複5点+4点ハズレ 3連複10点+6点ハズレ 3連単8点ハズレ
レース収支:-3,300 累計回収/投資:147,610/144,200(102.4%)


率直な感想

トップナイフが出遅れるのは想定内。不可抗力だったとはいえ結局後ろから行くことに。でもね、ドゥレッツァが逃げるというのは完全に想定外ですよ。ルメさんが無策でこんなことをするはずがない。ということは前が残るパターン?後ろのほうがソワソワしてるし、ますます前が残りそうな感じ。ソールオリエンスはオート進出でいい感じだけど、サトノグランツは押っ付けまくり。あーあ。サトノグランツ本命、ドゥレッツァ無印でこの結果は精神的ダメージ大。毎週あらゆるパターンで外れるから辛い。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 土曜はクッション値9.4、含水率8~10%で施行。開催3週目に入って内側の傷みが目立ってきた。時計は標準より要している。10Rの鳴滝特別(3歳以上2勝C/芝2,400M)は4コーナー後方から外差しワンツー。4Rのメイクデビュー(芝1,400M)は4コーナー中団のケーブパールが外からぶっ飛んできて勝利。5Rのメイクデビュー(芝1,600M)は4コーナーで外を立ち回った馬がワンツー、7Rの3歳以上1勝クラス(芝2,000M)も3番手外をから追い上げたハギノアルデバランが勝利。トラックバイアスは明確に外。

  • パクスオトマニカ、リビアングラスを筆頭にトップナイフ、シーズンリッチ、ダノントルネードと前に行きたい馬が内に集結。ある程度締まった流れになりそう。馬場の内が荒れてきていることも考慮すると前残りは懐疑的で狙いは差し。サトノグランツ、ソールオリエンス辺りの差しが決まりそう。穴馬も外差しメインで漁りたい。

レース指標

LAP:12.7-11.7-11.1-12.3-12.6-12.9-13.1-13.0-12.8-12.3-12.1-11.6-11.7-11.4-11.8
勝ち時計:3.03.1(良) テン3F:35.5 上がり3F:34.9

レースの振り返り

今回の菊花賞を一言で表すなら「ルメール劇場」。最初の1,000Mを60秒4、中盤の1,000Mを64秒1、ラスト1,000Mを58秒6で配分する逃げを自ら展開。通過順1-1-3-2は凄いよホント。大外枠からダッシュして内を固めて、わざと緩めて他の馬に行かせてるんだもんね。後ろは勝手に焦り出す始末。で、自らは上がり最速で締めるんでしょ?こりゃ後続はキツいわ。

トップナイフの出遅れは想定内過ぎてスルー。スタートのタイミングで膝蓋が外れてダッシュが付かなかったというのが真相のようだけど、なんかわざとらしい。パクスオトマニカが行って、リビアングラスが追いかける。赤い帽子2頭の先行争いは想定通り。・・・って、ドゥレッツァ?掛かった?そのまま先頭に行くんかい。突っ込み過ぎやろ。

70km/h近い高速で先頭を奪取するドゥレッツァ(赤矢印)。
本来なら「もう一周あるんだぞ?何やってんの?」となるところだが・・・。

ドゥレッツァ先頭でスタンド前を通過。先頭に立った後は折り合っているし、脚を溜めているようにも見える。パクスオトマニカも突きに行ってない。タスティエーラは離れた中団グループ、サトノグランツとソールオリエンスは後方待機。

画面左下の速度表示がどんどん落ちていく。ドゥレッツァが4コーナーで先頭に立つ瞬間に69.4km/hを計測、スタンド前を56~59km/hで通過し、1~2コーナーでは54km/h程度まで減速。ここで先頭がパクスオトマニカに替わって、リビアングラスにも抜かれて3番手。勿論脚が上がったわけではなくて意図的に下げただけ。それも内外離れていたので実質単騎逃げの状態はキープしていた。

最内を固めた状態で脚を溜めるドゥレッツァ(赤矢印)。
形式上は後ろに下がった形になっているが、内外離れていたので実質単騎逃げ。

先頭がリビアングラスに替わって最大4~5馬身のリードも3コーナーで凝縮。特に後方の動きが激しく、サヴォーナやトップナイフ辺りが捲る動きを見せていた。ナイトインロンドンも内を通って追い上げ態勢。この間、ドゥレッツァは微動だにせず。そして3コーナーでスッと外に寄せて進路を確保、トップナイフの被せにも冷静に対処。リビアングラスの直後、パクスオトマニカとの間のスペースに狙いを定めて抜け出すタイミングを窺う。

絶好位で抜け出すタイミングを窺うドゥレッツァ(赤矢印)。
タスティエーラ(青矢印)とソールオリエンス(緑矢印)はまだ後方。
タスティエーラの進路選択は迷いなく内。この判断は正解。

後ろのほうはずっと忙しなかった。特にサトノグランツ。押っ付けまくっても前に行けない。肝心要のここ一番でズブさ発動。あー、終わった。ソールオリエンスは持ったままで外を通って進出。膨らむ悪癖は見られず。おや?これはイケるぞ。タスティエーラはこの内にいて、そのまま内を選択して上がっていった。

リビアングラスが先頭で粘るところ、ドゥレッツァが外から楽に並びかけて先頭。続いて馬場の真ん中からタスティエーラが抜けてくる。後ろからはまだ来ない。サトノグランツは伸びない。ソールオリエンスは伸びてきているが前には遠い。残り200Mを切ってドゥレッツァが更に加速。タスティエーラですら遠く及ばない。ソールオリエンスは更に遠い。何だコレ?

ドゥレッツァは大外枠を克服するためとはいっても長距離戦の初っ端にトップスピードを出して、先頭で脚を溜めて、上がり最速の脚を繰り出して3馬身半抜けるとかおかしい。春の二冠を分け合ったダービー馬と皐月賞馬を子供扱い。これはジャパンCで見たいね。まあ有馬記念だろうけど。どっちにしても鞍上はどうするのかな。ルメさんにはイクイノックスがいるし。戸崎さんかな?

タスティエーラは後ろのほうにいて、4コーナーも捌きが怪しかったが直線に向いて難なく捌いて上がってきた。外を回さなかったのが好判断。ダービーからぶっつけでコレ。鞍上が替わっても安定して走るのも一種の才能。ソールオリエンスはいつも通りの後方待機、4コーナーを丁寧に回っての直線勝負も、前の2頭が止まらず3着。直線平坦で中弛みの展開ではこれが限界。ソールオリエンスが走らなかったのではなく、前の2頭の要領が良かった。

ハーツコンチェルトは無難なスタートから進んでいって5番手の外。いつも後ろで困っていた馬だし、これはいいんじゃないと思ったが、外に壁無しで幾分持って行かれ気味。3コーナー付近で他馬との間隔が詰まり始めた辺り包まれた上にモタついて、直線は内しか進路が無かった。この6着は評価が難しい。

サトノグランツは促しても進まず後方寄りの位置取り。3コーナー手前で周りが動き始めたタイミングで促しても無反応。すぐ前にいたタスティエーラが動いていくところでも全く進まず、手綱を動かしまくって遂には追い鞭まで入ったにも関わらず進むどころかむしろ後退。ズブ過ぎて話にならなかった。これはルメさんが乗っていてもダメだったのでは。ちなみにデビュー戦はルメさんが乗って8着(1番人気)だった。

トップナイフは途中で捲ってガス欠。オッズチャージ完了。またどこかで先行してシレっと2着に来るはず。日経新春杯か京都記念辺りで拾いたい。ノッキングポイントはパドックからチャカチャカしていたし、4コーナーでふいに外に膨らんでバランスを崩していた。

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