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【レース回顧Vol.358】第28回秋華賞


レース結果・収支

1着【◎】リバティアイランド(1番人気)
2着【▲】マスクトディーヴァ(3番人気)
3着【-】ハーパー(2番人気)
4着【△】ドゥーラ(5番人気)
・・・
8着【△】コナコースト(4番人気)
9着【○】ヒップホップソウル(6番人気)
10着【△】ドゥアイズ(10番人気)
・・・
3連複10点ハズレ 3連単8点ハズレ
レース収支:-1,800 累計回収/投資:139,850/138,400(101.0%)


率直な感想

リバティアイランドはスタートを決めて早々と好位確保。しかし外に壁がある。勝利確率70%。3コーナーで外の壁が外れた。勝利確率90%。4コーナーは何もしていないのに加速。ディープインパクトのラストランの有馬記念かな?勝利確率100%。内の馬が苦しくなって、大外からマスクトディーヴァが飛んできて、ドゥーラも伸びてきて・・・。日記はここで終わっていた。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • クッション値は前日10.2、当日8.6。今日は終日晴れ予報だが、良まで回復するかは微妙。桜花賞やオークス時と違って、今回は馬場の巧拙も問われそう。渋った馬場への適性もチェックしておきたい。前日までの内有利の馬場傾向が変わっている可能性があるので注意したい。

  • フェステスバントはスタートが良く、最内を引いた以上ここはハナ。コナコーストも前へ。リバティアイランドはスタートがイマイチで、他に行かせた上で外を選択すると思う。グランベルナデット、コンクシェル、ヒップホップソウルが締めながら内に入ってくると中頃の枠の馬は位置取りが悪くなりそう。

  • リバティアイランドが早めに外を選択するなら、4コーナーから進出して内の馬をスイープ、2~3着は差し馬。この場合はマスクトディーヴァ、ドゥーラ、ドゥアイズが美味しい。内に構えて抜け出すなら前に猶予が出来るので2~3着は内前先行馬。この場合はヒップホップソウル、コナコーストに向きそう。

レース指標

LAP:12.2-11.1-13.1-13.0-12.5-12.9-12.3-11.6-11.0-11.4
勝ち時計:2.01.1(稍重) テン3F:36.4 上がり3F:34.0

レースの振り返り

リバティアイランドは五分のスタートを決め、行き脚を伸ばしてラヴェルの後ろ、6番手をキープ。あっさり前付けしてきた。しかし外からソレイユヴィータが蓋をしてきて身動きが取れない状況。ただ先は長いし、焦る必要はない。ドゥーラはリバティアイランドの後ろ。この馬にしては位置を取ってきた。

スタートを決めて前付けするリバティアイランド(赤矢印)。
外はソレイユヴィータ(白矢印)という「薄い壁」が一枚あるのみ。

3コーナーの下りに差し掛かる頃にはリバティアイランドはドゥーラの外を走っていた。ナチュラルに好位を取り付けているのは流石。で、4コーナーは何もしていないのにオート進出開始。これは以前どこかで見たぞ。そうそう、ディープインパクトのラストランの有馬記念の4コーナーと一緒。この演出は信頼度100%だから勝ち確。

外フリーからオート進出を始めるリバティアイランド(赤矢印)。
壁のすり抜け方がナチュラル過ぎて笑えるレベル。

リバティアイランドが内に強烈なプレッシャーを与えつつ先頭。コナコーストやラヴェルは全く抵抗出来ない。その外からハーパーが顔を覗かせて2番手に上がる。あ、ハーパー買ってない。マズい。と、そこへ一筋の青い線が。マスクトディーヴァ!スゲー脚!文字通りぶっ飛んできてあっという間に単独2番手。更にドゥーラ。ジリジリとハーパーに迫っていく。リバティアイランド?もう見てない。マスクトディーヴァ?2着でしょ。3着よ3着!ドゥーラ、Duraー!どうだー!届いたー!届いた・・・よね?

エミュー(白矢印)を弾いて進路を確保するマスクトディーヴァ(青矢印)。
ハーパー(緑矢印)は先行集団の外に振り出して前を追う。
ドゥーラ(黄矢印)はリバティアイランドの後追いの形。

スローVTR。オーケーオーケー、ドゥーラは届いてる。安心しろ。リバティアイランド完勝。マスクトディーヴァは1馬身まで迫ったのか、凄いな。で、3着よ。これがめっちゃ重要。ドゥーラの首が伸びている。よしよし。さあ、ゴール前スリット。・・・!!!届いてない!!!マジっスか。む、無念。三冠全部、リバティアイランドから買ったのにスカ。チーン。

ドゥーラが届いてるに決まってらぁ!
・・・。Ω\ζ°)チーン。

ここでリバティアイランドの三冠を今一度振り返ってみよう。桜花賞は強烈内前バイアスだったのに大外最後方からブッコ抜き。オークスは直線持ったままから6馬身ぶっ千切り。今日は4コーナーでディープインパクトの物真似。マイルでも2,400Mでも高速で走れて、今日のような湿った馬場でも切れ味が鈍らない。しかも主戦が川田さんでしょ?実に予想し甲斐の無いお馬さんである(最上級の誉め言葉)。

マスクトディーヴァはスタートを出たものの行き脚がイマイチで、リバティアイランドに行かれた上に外からワラワラ来られて後ろからの競馬になってしまった。スローで馬群がほぐれず、コンクシェルがずっと外を張っていて動けず。4コーナーも外が壁で馬群の真っ只中。そこから外に振って直線も外に持ち出してからようやくスパート。ラスト1ハロンはこの馬だけ10秒台だったかもしれない。これはどこかで大物を喰うクラスの切れ味。

・マスクトディーヴァ号の騎手岩田望来は,最後の直線コースで外側に斜行したことについて戒告。(被害馬:18番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ハーパーは内枠を活かした先行策。コナコースト、ミシシッピテソーロ、ラヴェルの後ろで脚を溜め、直線でこれらの外に出してチョイ差し。リバティアイランドが前を潰してくれたことによる漁夫の利。リバティアイランドとの差は桜花賞と同じコンマ5秒差に縮めたが、今回はその間にマスクトディーヴァが割り込んできた。リバティアイランドとはともかく、マスクトディーヴァとの実力差もかなりある。

ドゥーラはスタートを決めたものの行き脚は遅く、内枠を活かしてリバティアイランドの後ろに入っての追走。4コーナーはリバティアイランドの内を走っていた。しかしリバティアイランドはオート進出でいなくなり、自身はモタつきながらも直線に向いて労せず外フリーの好位置をゲット。2~3着は拾えるかと思ったが、積極的なポジションを敷いたためか伸びはイマイチだった。今日のスロー展開では後ろで決め打っても届いたかどうか。

・ドゥーラ号の騎手斎藤新は,最後の直線コースでの御法(鞭の使用)について過怠金50,000円。

競走中の出来事等(JRA発表)

コナコーストの逃げは選択肢としては良かったが溜め過ぎ。あれだけスローで逃げたら捲ってくださいと言っているようなもの。桜花賞は時計が速かったので物理的に追い付かれなかったが(リバティアイランドを除く)、今回は真逆。距離が長くて飛ばせなかったという事情があったのかもしれないが、それなら尚更ハーパーの乗り方をすべきだった。

・コナコースト号の騎手鮫島克駿は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金10,000円。(被害馬:1番)

競走中の出来事等(JRA発表)

ヒップホップソウルはスタートも行き脚も普通だったが、内の馬が早速内に寄せていったことで相対的に後ろからの競馬。それにしても後ろから数えて3頭目の外は無いでしょ・・・。リバティアイランドが先頭を向いた時、ヒップホップソウルはまだ後ろから大外を回しているところだった。14-16-15-17という通過順が何とも物悲しい。ちなみに親父騎乗のモリアーナは同じ後方待機でも終始インベタで狙っていた。フェステスバントの進路を強引に割りながらも5着。一応考えて乗っていた。

・モリアーナ号の騎手横山典弘は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:1番)

競走中の出来事等(JRA発表)

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