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【レース回顧Vol.231】第83回菊花賞
レース結果・収支
1着【◎】アスクビクターモア(2番人気)
2着【△】ボルドグフーシュ(7番人気)
3着【▲】ジャスティンパレス(4番人気)
・・・
8着【△】ガイアフォース(1番人気)
・・・
11着【△】セレシオン(9番人気)
12着【○】ヴェローナシチー(6番人気)
・・・
馬複3点ハズレ 3連複16点的中!(64.4倍)
レース収支:+4,540 累計回収/投資:128,230/120,100(106.8%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980
率直な感想
これはアスクビクターモア勝ったでしょ。余裕過ぎる。いや、でもボルドグフーシュの勢いも凄いな。2着には来るかな。・・・って、並んだぞ!際どい!馬券は3連複だから当たりなんだけど、今年は勝ち馬が2頭いたってことでいいんじゃない?震えたわ。
テーマの振り返り
※昨年と今年は阪神で代替施行。
前走2,200M以上で勝って中5週以上の格下は買い→ドボン
一昨年はコントレイルの三冠を阻止しかけたアリストテレス(4番人気)が2着、昨年も紅一点のディヴァインラヴ(7番人気)が3着に入るなど、「前走2,200M以上で勝って中5週以上」は格下で来る黄金パターンになりつつある。但しアタマまでは来ないので、連ベースの紐に加える程度でOK。
該当馬はシホノスペランツァ(17番人気)が5着、セレシオン(9番人気)が11着、ディナースタ(8番人気)が14着。今年は格下に出る幕は無かった。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
今週は火曜日以降快晴で、散水を実施しても馬場は乾燥。含水率は4コーナー・ゴール前共に10%未満、日曜朝時点のクッション値は9.7。土曜の芝のレースをみると勝った馬は4コーナー外からの差し込みだった。内も使えなくはないが、差すほうがストレスが少ない。今回は明確な逃げ馬不在。強いて言えば前回控える競馬を試したもののやはり行きたがったビーアストニッシド、揉まれたくなくて今回初ブリンカーのセイウンハーデス辺り。セントライト記念で連対した2頭が前々で競馬を進める馬だけに、この直後に付けそうな馬が恵まれそう。4コーナーで中団より前、外から上がっていける馬を探したい。コーナーがタイトな内回りコースということで、真後ろから直線差しに向けるようでは間に合わない。
レース指標
LAP:12.3-10.9-11.7-11.9-11.9-12.1-12.6-13.3-12.6-12.1-12.1-11.9-11.9-12.2-12.9
勝ち時計:3.02.4 R(良) テン3F:34.9 上がり3F:37.0
セイウンハーデスがダッシュを決めてハナ。アスクビクターモアが離れて2番手、ガイアフォースは内の狭いところで窮屈な追走。2周目4コーナーでアスクビクターモアが馬なりで上がっていって早くも先頭。馬群の中からジャスティンパレス、外を通ってボルドグフーシュが前を追うもアスクビクターモアのリードは5馬身。しかし坂を駆け上がるところでアスクビクターモアの勢いが鈍り始め、ボルドグフーシュが猛追して並んだところがゴール。4着以降は5馬身離された。1,000M通過58秒7、上がり3ハロン37秒0を要した消耗戦。昨年は1,000M通過60秒0、上がり3ハロン35秒1、時計は3分4秒6だった。今の阪神は外から差してこれる馬場で、これを先抜けから押し切ったアスクビクターモアは凄い。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【◎】アスクビクターモア
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スタートを決めて容易に前へ。スッと内に寄せて単独2番手。春先は行きたがりだったが、今回はペースが速かったこともあり折り合いピタリ。楽な手応えのまま4コーナーで早くも先頭。直線の入りで勝ったと思った。しかし坂を駆け上がるところで勢いが無くなり、ボルドグフーシュに際どく迫られたところがゴール。ハイペースで上がりを要して、僅か数十センチの微差。まさに死闘。「菊花賞は強い馬が勝つ」とはよく言ったものである。
2着【△】ボルドグフーシュ
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ジャスティンパレス(青矢印)、フェーングロッテン(緑矢印)、セレシオン(黄矢印)。
さあ、ここからどうやってパズルを解く?
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フェーングロッテン(緑矢印)にぶつけて進路を開く。
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ドゥラドーレス(緑矢印)は先ほどの不利の余波で外に膨らむ。
スタートが遅いのはいつものことで、今回も後方からの競馬。ハイペースながらほぼ固まっての追走で外に出すタイミングがなく、3コーナー過ぎからソワソワしていた。ジャスティンパレスの外の僅かな隙間に突っ込み、外にいた同厩のフェーングロッテンを外に弾きつつ、セレシオンの外を捲ってようやく馬群から脱出。直線は前がガラ空きで、いつも消化不良で終わっていた末脚が火を噴いた。4コーナーの捌きは強引だったが最短距離で、現状出来る限りのことはやった。
・ボルドグフーシュ号の騎手吉田隼人は,2周目4コーナー手前で外側に斜行したことについて過怠金50,000円。(被害馬:16番・11番)
3着【▲】ジャスティンパレス
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スタートから内を意識し、隣枠のフェーングロッテンの前を横切って馬群の中へ。1周目のスタンド前を8番手で通過。枠を考えればかなり頑張った位置取り。3コーナーを過ぎた辺りから前を走っていたディナースタの手応えが無くなって下がり始め、窮屈な場面があったがこの内を突いて馬群から脱出。直線はボルドグフーシュと併せて上がってきたが、鞭が入ってから右前と右後ろが内に跳ぶような変な走り方になり、外に張りながら走っていた。激しい消耗戦で脚に来たらしい。これはレース後のダメージが大きそう。
8着【△】ガイアフォース
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スタート後の行き脚で後れを取り、外から締められて6番手付近。前と外の距離が近く、馬が頭を振って嫌がっていたのをみて悪い予感がした。セイウンハーデスの単騎逃げでペースが速くなり、集団の中でただ黙って付いていくのみの状態。予想の中でマイナス材料として「外から締められて身動き取れずが怖い。追走強要だとしんどい。」と書いたがそのまんま。外から交わすのが身上なのに、4コーナーでも内に閉じ込められたままでは大敗して当然。テンがそれほど速くないのと、近くに馬がいるとイラつくのは今後も勝敗に影響しそう。
11着【△】セレシオン
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一番外に入った馬はこのように無意味に外へ跳ぶことが多いような気がする。
スタート直後に外へ跳んでから内へ。行き脚は強くリカバリーできたものの中団の外。福永騎手としてはもう少し前との差を詰めておきたかったところだが、ペースが速くて動くに動けず追走に専念。強いて言えば8ハロン目に13秒3という緩んだ区間があり、ここで詰めることもできたがこれは結果論。道中は主導権を握るため終始外を走っていたが、4コーナーで苦しくなって後退。昨年ぐらいのペースならまだしも、今回のようなハイペースで外々を通ってはバテて当然。
12着【○】ヴェローナシチー
神戸新聞杯に引き続き、ここでも出負けして後方からの競馬。セイウンハーデスの逃げが速く、殆どの馬がこれに付いていったので速攻で置かれて後方2番手からの競馬。幾らハイペースでもこれでは話にならない。川田騎手を以てしてもどうすることもできず、4コーナーで大外をぶん回す位しかできなかった。ゲート出と行き脚の緩さが課題。
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