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【レース回顧Vol.328】第59回七夕賞

レース結果・収支

1着【◎】セイウンハーデス(2番人気)
2着【△】ククナ(9番人気)
3着【-】ホウオウエミーズ(13番人気)
・・・
8着【○】エヒト(4番人気)
・・・
10着【▲】テーオーソラネル(5番人気)
11着【△】ガロアクリーク(7番人気)
・・・
馬複10点的中!(65.1倍)
レース収支:+5,510 累計回収/投資:109,240/91,800(119.0%)


率直な感想

調教を見ればセイウンハーデスが抜けているのは容易に分かった。展開が流動的だけど、何が何でも行きたい馬はいないし、セイウンハーデスは番手でも競馬が出来る。むしろフェーングロッテンは番手の競馬で沈む可能性がある。これは切り。バトルボーンは負かした相手が緩過ぎるし、ルメールさん乗らないし、意味分からんローテだし、1番人気なら切り。穴は外差しに意識が向いた時の内突き。ククナかガロアクリーク辺りがやってくれそう。って、ホントに来たよ。上手く行き過ぎだね、これは。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は水曜に弱い雨が降った以外は概ね晴れて馬場が乾燥。日曜から金曜にかけて連日散水、火曜に芝刈りを実施。含水率は4コーナー11.6%、ゴール前10.6%、日曜朝時点のクッション値は9.2。当日も雨が降らない予報で、良馬場を想定したい。

  • 土曜の芝は8レース中5レースで逃げた馬が連対と前が残っているが、メインの阿武隈S(3歳以上3勝クラス/芝1,800M)は最内を避けての進路選択がみられた。芝の使用率が高く、馬場の内が掘れてきて早くも外差しに触れつつある。

  • ペース想定:やや速い(1,000M通過59秒台)

  • 前に行きたい馬が概ね外枠に集まり、内を被せながらの先行争い。控えると味が無いショウナンマグマがハナ、フェーングロッテンやセイウンハーデスは競りかけず番手追走を想定。平均ペースより少し速い程度なら、好位の外につけた先行勢が押し切ってしまいそう。

レース指標

LAP:12.4-11.6-11.5-12.6-12.6-12.4-11.7-11.6-11.4-12.0
勝ち時計:1.59.8(良) テン3F:35.5 上がり3F:35.0

レースの振り返り

逃げ馬が沢山いるからハイペース、にはならないのよ。意外と。マーメイドSのように引くべきところを引かないとハイペースになって崩れるけど、今回のように分別の付いた古馬の争いならマイペースが優先される。その点、今回はバトルボーンが先導役を買ってくれたことで、番手追走組は俄然楽になった。特にセイウンハーデス。スローの外4番手って美味し過ぎるやん。

1~2コーナー中間点、好位の外に付けるセイウンハーデス(赤矢印)。
ククナ(青矢印)、ホウオウエミーズ(緑矢印)も好位の内を確保。

1コーナーを回るところでテーオーソラネルが2番手。ククナも3番手にいた。セイウンハーデスもこの近くにいて、ゆったりとした流れを淡々と進む。エヒトは中団の内。捲りは捨てた感じだけど、ここから捌けるか微妙。フェーングロッテンは中団外から差し構え。これはダメ、飛んだ。1,000M通過60秒7は想定よりも遅い。前が残るパターン。

3コーナーを過ぎた辺りからセイウンハーデスがバトルボーンに馬なりで並びかけていく。ククナはがっちり内キープで回ってくる。うわ、めっちゃいい・・・。想定通り過ぎてエクスタシー。この感覚が癖になるから競馬予想をやっていると言っても過言ではない。金?そんなもん、どうでもいい。

4コーナー外前から馬なりで進出するセイウンハーデス(赤矢印)。
2~4着はいずれもインベタの馬で独占(白丸内)。
「外」と「後ろ」のお馬さんは皆アウト。

残り200Mを切ってセイウンハーデスが幸騎手の鞭に応えて先頭に躍り出る。バトルボーンが粘り込みを図るところへククナが迫る。よっしゃ、決まった。・・・ほーおーえみーず?また来た?うーわ、ヤバい。ギリ残した?最後までハラハラ。競馬面白過ぎワロタ。

セイウンハーデスはスタート・行き脚共に良く、自らハナに立とうと思えば立てる感じだったが、テーオーソラネルの外をキープして追走に専念。外に壁を作れずやや行きたがったが、これはこれで3コーナー過ぎからの馬なり進出に貢献。4角外前から直線フリー、後は調教でやってきたことを実践するだけ。これは順当勝ち。

セイウンハーデス(赤矢印)が通ったコースは今の福島で一番伸びるところ。
外に比べて内がスカスカ、ククナ(青矢印)は効率良く2着。
ホウオウエミーズ(緑矢印)も前が開いたところを突っ込んできて3着。

ククナはバトルボーンの後ろを付いて行くことで難なく前付けに成功。緩い流れで脚を溜めつつ、4コーナーをインベタで回ってきて一丁上がり。内を回したから来たというより、他の馬は後方から外を回したから飛んだという逆説的表現のほうが合っているかもしれない。ククナを買っておいて言うのも変だが、上手く行き過ぎ。

ホウオウエミーズも内枠を活かし中団の内に付けていた。この馬にしては積極的な位置取り。4コーナーでククナの後ろを付いていって直線内突き。マーメイドSは前が崩れたところを飛び込んできたが、今回は自らレースメイクしての差し込み。強い弱いとかではなく、単に効率が良いだけ。このテの馬は人気したら来ないので過信禁物。

バトルボーンは自らスロー逃げを打って4着。休み明けの重賞初挑戦でここまで走れば上出来。次走はルメールさん鞍上でまた人気しそう。エヒトは内を捲っての進出も中途半端、直線も前が塞がりかけたりと中途半端な競馬で8着。今日のところは後ろからではキツかった。

フェーングロッテンは逃げての好走続きで、逃げられなかったらこうなること位織り込み済み。テーオーソラネルは前付け自体は良かったが、セイウンハーデスの目標にされて潰れてしまった。セイウンハーデスの後ろから捲る競馬をするかと思ったが逆だった。ガロアクリークは4コーナーでかなり手が動いていたし、本調子にはまだ遠い。

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