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【レース回顧Vol.199】第58回七夕賞

レース結果・収支

1着【-】エヒト(6番人気)
2着【◎】ヒートオンビート(1番人気)
3着【○】アンティシペイト(2番人気)
・・・
7着【△】モズナガレボシ(4番人気)
・・・
11着【△】ショウナンバルディ(9番人気)
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15着【▲】レッドジェネシス(10番人気)
・・・
馬複10点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:82,780/82,500(100.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

森厩舎のお馬さんは坂路でめっちゃ速い時計を出す馬が多い。エヒトもこの例に漏れずこの中間凄まじい時計を連発していたので気にはなったが、まあ森厩舎だし調教番長で終わるでしょと思って切ったら泣く羽目に。ヒートオンビートは絶対勝たないマンなので2~3着付けが美味しいね。


テーマの振り返り

ハンデを課された実績馬を買え→ビンゴ!

直近10年で負担斤量54kg以下で勝ったのは2018年メドウラーク(54kg)のみ。ハンデを積まれても実績馬が優勢で、特に5番人気以内に推された負担斤量57kg以上馬は【7・3・1・9】、単回値196・複回値122とベタ買いで大幅プラス。

ヒートオンビート(57kg、1番人気)が2着。順当過ぎてコメント無し。

捲れそうな馬を狙え→ビンゴ!

過去10年、前半と後半1,000Mで前半が速かった(前傾ラップだった)年が8年あり、3~4コーナーでの捲りが決まり易い。小回りで直線一気だと間に合わず、3~4コーナーから動いていける馬に注目したい。

エヒトは自己条件時代に捲り勝ちがあり(2020年鳴子特別)、前走・京都記念の通過順も9-8-9-7で機動力があった。実際、今回の通過順は6-6-5-3だった。2着ヒートオンビート、3着アンティシペイトも直前のレースで4コーナー進出の競馬をしていた。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は月曜と火曜に合計30ミリ、金曜に0.5ミリの雨が降った以外は散水なし。馬場は若干荒れてきたが依然として内前が止まらず、土曜の芝8戦のうちハナを奪った馬が3勝2着2回、全てのレースで4コーナー5番手以内にいた馬によるワンツー。とりあえず前のほうにいないと話にならない。外を回すとしんどい。昨年と同じ枠のロザムールが行って、軽量のヤマニンデンファレが絡みに行く展開。飛ばしていくタイプではないのでペースは上がっても平均より若干速い位。人気のヒートオンビート、アンティシペイトが3コーナー過ぎから捲り上げに行きそうで、昨年ほどのベタな前残りにはならないと想定。妙味は内からの差し抜け。

レース指標

LAP:12.3-11.0-11.1-12.0-12.1-12.1-11.9-11.9-11.6-11.8
勝ち時計:1.57.8(良) テン3F:34.4 上がり3F:35.3

ロザムールが単騎で逃げて、トーラスジェミニがこれを追う形というのは昨年と同じだったが、今年は馬場が良くて自然とペースが上がり、1,000M通過は58秒5と昨年より2秒3も速かった。ロザムールとトーラスジェミニは内前を確保して直線に向いたものの、直後まで迫っていたエヒトには全くの無抵抗で、エヒトはそのまま完全に抜け出して独走。ヒートオンビートはレースの大勢が決してから突っ込んできて2ゲット。ダメだこりゃ。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】エヒト

手応えが良過ぎて早めに先頭に立つエヒト(赤矢印)。
アンティシペイト(青矢印)もヒートオンビート(緑矢印)もまだ後ろ。

スタートから馬なりで内に寄せていって6~7番手の外。道中は前から離されず、それでいて近付き過ぎずの追走。3コーナー過ぎから外を通ってスーッと上がっていき、馬なりで2番手のフォルコメンに並びかけて直線へ。田中勝春騎手は後方外をチラ見して後ろの馬がまだ来ていないことを確認してから追い出し、そのまま独走に持ち込んで完勝。先頭に立った後も何度か後ろとの距離を窺っていて、仕掛けが早いのを承知していた様子だったが、全く問題無かった。

2着【◎】ヒートオンビート

4コーナーでもまだ中団付近にいるヒートオンビート(赤矢印)。
エヒト(青矢印)は遥か前で持ったまま、アンティシペイト(緑矢印)も前。

スタートは五分に出たものの行き脚が今一つで、フォルコメンに外から締められて後方からの競馬。前が飛ばして縦長の隊列になり、3コーナー手前で10番手付近。馬群の中にいて追い出しが遅れ、エヒトはともかくアンティシペイトにも先に行かれる苦しい展開。直線で馬場の良い外に持ち出してアンティシペイトは交わしたがエヒトには遠く及ばなかった。行き脚が甘かったのは天皇賞春を使って間隔が開いたためか。ここまで後手を踏まされるとは想定外だった。

3着【○】アンティシペイト

鞭を入れて捲りにかかるアンティシペイト(赤矢印)。
しかし前のエヒト(青矢印)は持ったまま・・・。

スタート上々で前に出てきたかと思いきや、外からの馬に締められてこの後ろからの競馬。1~2コーナーで外に持ち出し、4コーナー手前から押し上げて捲り上げ態勢。しかし追い鞭が入っても前にいたエヒトを捉えられず、外を通って早仕掛けに出た分、直線でヒートオンビートに捕まってしまった。走破時計は前走より1秒6も速く、パフォーマンスを上げても負け。単純に相手が強かった。

7着【△】モズナガレボシ

4コーナー手前で最後方付近を走るモズナガレボシ(赤矢印)。

スタートはまずまず、周りに行かせて後方からの競馬。ロザムールが溜めずに逃げて縦長になり、後方2頭目からの競馬になった。3コーナー手前でほぼ最後方にいて、余裕かませ過ぎだろと思った。どこで追い上げるのかと思って見ていても一向に追い上げず、直線に向いてもまだ進路を模索している有様。行き脚が付かなかったにしても、もうちょっと何とかならなかったのだろうか。この馬を軸にしていた人からしたら何も楽しめなかったと思う。

11着【△】ショウナンバルディ

直線で内の進路を確保した上で追い出すショウナンバルディ(赤矢印)。

スタートして前に出してきたが、隣のヤマニンデンファレに行かれてこの後ろからの競馬。ポジショニング失敗、かつ縦長の展開で付いて回らされる形。3コーナー過ぎからの捲り上げには付き合わず、昨年同様の内突きを狙ったが不発。ここ3戦の敗因と同じで、時計が速いと何も出来ない。

15着【▲】レッドジェネシス

スタート直後にフォルコメン(青矢印)に接触するレッドジェネシス(赤矢印)。

スタート直後にフォルコメンに接触して後ろからの競馬。道中は外寄りを進み、3コーナー手前からゆっくりと押し上げていき、4コーナーで捲りに行ったが早々に勢いが無くなり、直線に向いてヘロヘロ。ペースが合う合わない以前の問題。こんなに負ける馬ではないと思うが・・・。

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