【レース回顧Vol.222】第68回産経賞オールカマー
レース結果・収支
1着【△】ジェラルディーナ(5番人気)
2着【-】ロバートソンキー(6番人気)
3着【△】ウインキートス(7番人気)
・・・
5着【▲】テーオーロイヤル(4番人気)
6着【○】デアリングタクト(1番人気)
7着【△】ヴェルトライゼンデ(3番人気)
・・・
13着【◎】ソーヴァリアント(2番人気)
3馬複10点ハズレ 3連単8点ハズレ
レース収支:-1,800 累計回収/投資:117,620/108,800(108.1%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980
率直な感想
ソーヴァリアント、えらく慎重に構えてるなぁと思ったら4コーナーでズルズル後退。故障発生?オワタ。直線はヤケクソでバビットを応援。ギリギリまで楽しめた。ところでデアリングタクトはどこ行った?現役三冠牝馬がかつての三冠牝馬の娘に引導を渡されたというのは何とも趣深い。
テーマの振り返り
※新潟で行われた2014年を除く。
格下げ効果は抜群→ドボン
小倉記念3着のジェラルディーナが勝ち、自己条件勝ち直後のロバートソンキーが2着。天皇賞春3着のテーオーロイヤルが5着、宝塚記念3着のデアリングタクトが6着と、今年のオールカマーはここをステップにGIに挑みそうな馬がワンツーを決めた。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース指標
LAP:12.3-11.6-12.6-12.4-12.2-12.1-12.0-11.9-11.8-11.7-12.1
勝ち時計:2.12.7(良) テン3F:36.5 上がり3F:35.6
大外からバビットが馬なりでハナ。キングオブドラゴンは競り掛けずバビットの単騎逃げ成立。1,000M通過61秒1、5ハロン目から断続的にコンマ1秒ずつ速くなっていく緩やかな加速ラップ。前が楽をしていて、後続が脚を使って外を回したことで1~3番枠かつ内を立ち回った3頭がそのままワンツースリーという極端な内ピタジャスティスなレースになった。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【△】ジェラルディーナ
スタートを決めて内をキープしながら最初のコーナーを回ったところ、労せず内の好位をゲット。パドックでは散々イラついていたのに、レースでは綺麗に折り合っていた。4コーナーも内でジッとして動かず、直線半ばでバビットとウインキートスの間を割って突き抜け。今回は加速でモタつくことなくスッと伸びた。外を回して届かずばかりの馬を勝たせるにはイン突きしかないと言わんばかりの乗られ方。この馬に徹底して差しを教え込んだ福永騎手もこれで報われた。
2着【-】ロバートソンキー
躓き加減のスタートで行き脚も乗らず後方からの競馬が確定。しかし徹底したインベタでジェラルディーナの後ろへ。そのままジェラルディーナに付いていって、直線に向いて進路を模索しながらスパート。最内からキングオブドラゴンの前を横切って外へ切り出し、テーオーロイヤルを外に押しやりながら猛追したがジェラルディーナには及ばなかった。伊藤騎手は直線に向いて前が壁という状況から極めて冷静な手綱捌きをみせた。これなら近いうちに重賞を勝てる。
3着【△】ウインキートス
スタートを決めて行き脚も強めだったがバビットが速く、内を締められて3番手。バビット主導の緩い流れを直後で付いていき、4コーナーで早めに追い上げ開始。誤算だったのはバビットが意外と頑張って並ぶところまでいけなかったこと。坂の途中で苦しくなったところをジェラルディーナに差され、次いでロバートソンキーにも交わされてしまった。最後はバビットが疲れたところを交わしただけで内容的には完敗だった。今年は昨年に比べてレベルが高かったと思う。
4着【-】バビット
軽くホップして外に跳びながらも行き脚抜群、弾むようなストライドであっさりハナ。1年半振りの実戦とは思えないぐらいの抜群の行きっぷり。1コーナー手前で後続に迷惑を掛けたのは頂けないが(後述)、その後のペース配分は見事。直線に向いても手応えに余裕があり、逃げ切りもあるのかという位見せ場を作った。これはトラックバイアスに恵まれた訳でも、フロックでもない。走りが軽快。距離を短くすればすぐにでも勝てるレベル。
5着【▲】テーオーロイヤル
スタート・行き脚共水準以上だったが外の2頭が速く、これらを行かせてから外から被せて外の4番手。極端な言い方をすると、今回はこれで勝ち目が無くなった。終始外を立ち回って直線もジリジリと追い上げたが内伸びに全く抗えず、逃げたバビットにも2馬身弱及ばなかった。今回の結果をどう捉えるか。月並みだが距離はもっとあったほうが良さそう。
6着【○】デアリングタクト
スタートしてから馬なりで後方からの競馬。差し構えの馬なのでこれで良いのかもしれないが、今回はこれでは届かない可能性のほうが高かった。バビットが緩い逃げを打ったことでこの懸念は現実になり、4コーナーで焦って大外を捲っていったが時既に遅し。内前ジャスティス馬場で大外に振る凡騎乗で1秒2差の大敗。宝塚記念もトラックバイアス無視だったが、3着という着順がクローズアップされて神格化されてしまった節がある。後ろからしか行けないので買えるシーンが限定される。
7着【△】ヴェルトライゼンデ
スタートを決めて馬なりで馬群の後ろ。向こう正面で外に持ち出し、デアリングタクトの前を追走。包まれないように立ち回り、実際動きたいところで動くことができたが、今回はとにかく外を回したらアウト。内を立ち回った馬に相対的に離され、直線は前との差が埋まらず完敗。逃げたバビットと上がりがコンマ2秒しか変わらなかったというのが今回のレースの実態を示している。
13着【◎】ソーヴァリアント
好スタートを決めながらどこか手控え気味で、バビットの内締めの煽りを受けて狼狽えていた。道中はいつもの行きっぷりがみられず、3コーナーでもまだ中団。川田騎手慎重過ぎだろと思ったが4コーナーで不自然に後退。アクシデント発生は明らかだった。立て直して次に期待。
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