【レース回顧Vol.185】第83回優駿牝馬
レース結果・収支
1着【◎】スターズオンアース(3番人気)
2着【△】スタニングローズ(10番人気)
3着【○】ナミュール(4番人気)
・・・
6着【△】ルージュエヴァイユ(5番人気)
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9着【△】エリカヴィータ(6番人気)
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12着【▲】サークルオブライフ(1番人気)
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馬複5点的中!(81.5倍) 3連複10点的中!(193.6倍)
レース収支:+26,010 累計回収/投資:66,700/65,400(102.0%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980
率直な感想
POG馬スタニングローズ、栄冠にあと一歩及ばず!しかしよくやった!スターズオンアースは順当。結局川田さんが乗り捨てた馬のワンツー。アートハウスにかける思い入れ半端ないな。プレサージュリフトがめっちゃいい位置に付けていてやられたと思ったけど直線伸び切れずで助かった。サークルオブライフは桜花賞が完敗だったのにスターズオンアースより人気していて怪しいと思ったら案の定だった(出遅れだったけど)。
テーマの振り返り
テーマ無しにつき省略。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース指標
LAP:12.4-11.0-11.9-12.6-12.7-12.5-12.3-12.1-11.6-11.3-11.7-11.8
勝ち時計:2.23.9(良) テン3F:35.3 上がり3F:34.8
サウンドビバーチェが放馬(競争除外)して発走時刻が15分も遅延。しかもサークルオブライフが出遅れ&前カットで最後方からの競馬。ニシノラブウインクが思い切って逃げ、5馬身後方にパーソナルハイ、アートハウスが付いていく展開。スタニングローズは5番手の内、スターズオンアースは8番手の外。直線で外に持ち出したアートハウスが抜け出しにかかるところ、その外からスタニングローズが接近。スタニングローズがアートハウスを交わして先頭に立ったところを外からスターズオンアースが差し切ってゴール。アートハウス、スタニングローズ、スターズオンアースは距離ロス覚悟で外に振っており、外差し優位を思わせる結果となった。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【◎】スターズオンアース
大外から楽に内へ寄せて中団を確保。すぐ前に付けたプレサージュリフトの後ろに入れて追走、直線は外に向かって進路を採り、スタニングローズの脚色を読み取ってこの外から交わしに行って突き放した。上がり3ハロン33秒7はメンバー最速。2017年の覇者ソウルスターリングの姪がここで桜花賞より着順を落とすはずがなく、実際に桜花賞より楽に勝った。このまま無事なら三冠達成だろう。
2着【△】スタニングローズ
スタート直後にアートハウスが外に飛んでいき、内を広く使って前へ。再びアートハウスが内に寄せてきてこの後ろに入り、道中は5番手を追走。4コーナーから直線に向くところでアートハウスに付いていくような感じで外へ持ち出し、アートハウスのスパートを見届けてからスパート。一旦は先頭に立ったが、外からスターズオンアースに来られて万事休す。21年前、レディパステルに差された祖母ローズバドと全く同じ状況。薔薇一族の悲願・クラシック制覇はまたもや持ち越し。
3着【○】ナミュール
僅かに伸び上がるスタートだったが行き脚は良く、内に寄せて好位を確保。2コーナーでエリカヴィータに前に入られたものの、前過ぎず後ろ過ぎずの8番手付近を追走。直線に向くところで外を意識していたもののスペースが無く、相対的に手薄な内に入ってスパート。プレサージュリフトと併せになったところでググっと加速して単独3番手に上がったが、外差しの2頭には及ばなかった。長距離輸送を挟んで増減無しの渾身仕上げで、馬は走れる状態にあった。通ったコースの差、としか言えない。
4着【-】ピンハイ
サクッと出遅れて後方からの競馬となり、道中はナミュールの外、丁度中団の9番手外を追走。直線はナミュールと同じく内に入っていき、先に抜け出したプレサージュリフトの後ろから外に持ち出してスパートしてゴール前で逆転。今回も馬体を減らして402kg、腹が巻き上がっていて走れる状態ではなかったように見えたのに、ラスト外に持ち出してから凄い伸びだった。3戦連続13番人気で善戦。間違いなく強いが、このテの馬は人気する(勝ちに行く)と飛ぶので注意。
5着【-】プレサージュリフト
今回ものっそりとゲートを出て出遅れ。ただ行き脚が付いて馬なりで中団の外を確保。正直、これは来られたと思った。スターズオンアースよりも前に付け、全くの馬なりで直線に向いたものの外はアートハウスとスタニングローズに張られていて出せず、前でフラつくアートハウスに翻弄されながら結局内からスパート。ただそこでナミュールに併せられ、一瞬で置かれて終了。結果は残せなかったが、前付けで内から伸びて5着なら上出来。
6着【-】ルージュエヴァイユ
出遅れというよりはゲート出が甘く、速攻でアートハウスに寄られて後方からの競馬が確定。行き脚が無さ過ぎてリカバーできず、1コーナーを回るところで後ろから5頭目。4コーナーで外に振っての追い出しも、前から離され過ぎていて届かなかった。素質は間違いなくあると思うが、このモッサリ感が抜けてこないとGI、ましてや重賞で勝ち負けは難しい。
7着【-】アートハウス
好スタートを切った反動で外に行ってしまい、ルージュエヴァイユとサークルオブライフの前を完全にカット。自身の行き脚は良く、内に入れて終始好位を立ち回り、直線も素早く勝ち負けの位置に持って行ったものの、追い出されてからは内や外に蛇行して加速が乗らなかった。全体的にフラフラとした走りで、現時点における完成度という点で上位とは大きく見劣った。今回の経験を糧に秋以降立て直してもらいたい。
9着【△】エリカヴィータ
スタート、行き脚とも普通だったが、外からニシノラブウインクが締めてくる展開で俄かに進路が無くなり馬群の中へ押しやられてしまった。2コーナーでインに入れてスタニングローズの後ろを確保した辺りは福永騎手のソツの無さを感じた。ただ勝負どころでも内にいて、直線はプレサージュリフトが外にいて出せず、やむを得ずその場からスパートして不発。トラックバイアスのアシストがないとこんなものかもしれない。
12着【▲】サークルオブライフ
サウンドビバーチェの除外で輪乗りの時間が長くなり、イライラが積もった状態でゲートに収まって出遅れ。4番枠ルージュエヴァイユのゲート出も甘く、5番枠サウンドビバーチェは除外で不在。アートハウスの寄り掛かりをダイレクトで受けてしまったのも不運だった。完全に立ち遅れたことで最後方からの競馬になってしまい、直線で一度も名前を呼ばれることなく敗れ去った。勿論この結果は度外視で良いと思うが、基本的に真後ろから行くこの馬を1番人気にした大衆もどうかと思った。大衆の総意はまず疑う。この作業を怠ると競馬では勝てない。
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