【レース回顧Vol.324】第64回宝塚記念
レース結果・収支
1着【◎】イクイノックス(1番人気)
2着【△】スルーセブンシーズ(10番人気)
3着【○】ジャスティンパレス(2番人気)
・・・
8着【▲】ヴェラアズール(9番人気)
・・・
11着【△】アスクビクターモア(4番人気)
・・・
15着【△】ユニコーンライオン(14番人気)
・・・
3連複10点的中!(40.3倍) 3連単15点的中!(136.3倍)
レース収支:+15,160 累計回収/投資:102,120/86,400(118.2%)
率直な感想
なんか展開が予想したのと違う。イクイノックス、大丈夫かなコレ。スルーセブンシーズは最後方。しかも自信の切りジェラルディーナがベストポジションの4角外前を確保。あーあ、終わった。・・・えっ、イクイノックス来るの?!マジかよ。内からはもう一頭赤い帽子。スルーセブンシーズ!キター!すげー脚!コレよ、この脚よ!最後ジェラルディーナが粘るところへジャスティンパレスの差し!決まった・・・。競馬楽し過ぎワロタ。上半期のラストをきっちり当てて、累計回収率118.2%で折り返し。上出来ですね。
テーマの振り返り
テーマ無しにつき省略。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース前の見解
今週は水曜に29.5ミリの雨が降ったぐらいで概ね好天。日曜から水曜にかけて連日散水、月曜から火曜にかけて芝刈りを実施。含水率は4コーナー8.8%、ゴール前9.6%、日曜朝時点のクッション値は9.9。
土曜の芝は6レース中5レースで逃げた馬が3着以内に粘り、連対馬12頭中10頭が4コーナーで3番手以内という前残りのオンパレード。時計も最終週の割に速い。漫然と前が残るというより、後ろから差してこれないといった感じの馬場。内前よりも直線でコースを選べる外前が良い。
ペース想定:平均~やや速い(1,000M通過59~60秒)
ユニコーンライオンが外から押してハナ、ドゥラエレーデがこの直後に入って2番手。アスクビクターモア、ディープボンド、ジャスティンパレスも前へ。イクイノックスも内で包まれるのを嫌って前々の競馬。展開的には中団差しが妙味だが、今の阪神は時計がそこそこ速くて前が止まらない馬場。直線先抜けの競馬をやったことがある馬が中心。
レース指標
LAP:12.4-10.5-11.1-12.6-12.3-12.4-12.5-11.9-11.7-12.0-11.8
勝ち時計:2.11.2(良) テン3F:34.0 上がり3F:35.5
レースの振り返り
この日も朝から前残りのオンパレード。7レースの芝2,200Mで10頭立ての最低人気だったプリマヴィータが大逃げを打って5馬身差で圧勝したのを見て笑ってしまった。これは前を買わないとキツい。ということでユニコーンライオンを買い足し。予想した買い目はそのまま。これが結果的に大正解。
イクイノックスのスタートは微妙。軽く躓いてダッシュが付かない。外からプラダリアが寄ってきてダノンザキッドの後ろに入り込んでしまい、外からドッと来られて後方へ下がっていった。下げたところでジャスティンパレスが壁、ジェラルディーナもいて外へ出せない。1コーナーでなんと後ろから2番手の内。これは終わったかも。いや、イクイノックスなら・・・。それでもこの位置は・・・。うーん・・・。
ユニコーンライオンは最高速度69.1km/hの行き脚でハナを確保。坂を駆け上るところでもスピードを緩めず、覚悟の逃げ。そこへドゥラエレーデ、カラテ、ブレークアップがビッシリ付いていく。アスクビクターモア、ダノンザキッドがこれらの後ろ、ディープボンドは更にこれらの後ろ。ちょっと前掛かりじゃないですかコレ?
1,000M通過58秒9は馬場を考えれば平均よりやや速いぐらい。しかし前がごった返しているので捲りが有効。しかしイクイノックスはまだ後方。ジェラルディーナが斜め前のめっちゃいいところにいる。そして3コーナー付近でジェラルディーナがスーッと上がっていく。イクイノックスも馬なりだけどジェラルディーナの後追い。
4コーナーはユニコーンライオン、ドゥラエレーデ、ブレークアップ、アスクビクターモア、ジェラルディーナが横並び。勿論、手応えが良いのはジェラルディーナ。今の阪神で考えられるベストポジション。言うなればヴィクトリーロード。イクイノックスとジャスティンパレスはまだ後ろ。・・・これはダメ。負けました。
最内でユニコーンライオンが頑張っているけど脚色一杯。ドゥラエレーデも頑張っているけど勢いがない。フロックGI馬の限界。アスクビクターモアはもがいて後ろに下がっていった。ジェラルディーナは伸びそうで伸びない。なんかグダグダだなぁ。と、そこへ颯爽と現れたのがイクイノックス。大外からでも来るのかよ。やっぱり凄いなこのお馬さん。・・・ん?もう一頭赤い帽子?凄い勢いで来るぞ?・・・スルーセブンシーズ!キター!ジェラルディーナ要らん!・・・ジャスティンパレス来た!当たり!
イクイノックスは成り行きで後ろに下がってしまったが、ルメール騎手は冷静に外を回して4コーナーで大外ぶん回し。今の阪神で一番ダメなコース採りでもイクイノックスには関係無かった。今回は前がガリガリやり合う展開で結果的に追い込み決着になったが、それでも大外をぶん回したことで50Mぐらいは余計に走っていたはず。知ってたけど強過ぎ(呆れ気味)。父が2度も跳ね返された鬼門レースを一発で突破。この馬を倒せる可能性があるのはドウデュースかリバティアイランドしかいない。今からジャパンCが楽しみ。どれに◎を打てば良いのか・・・。
スルーセブンシーズは行き脚今一つでプラダリアに速攻で進路を消されてまさかの最後方待機。4コーナーで外を捲っていって、直線で外に出そうとしたところジオグリフが邪魔。隙間から出そうとしたら外からジャスティンパレスがやってきて進路が完全に無くなり、急遽内に切り替えてスパート。そこからが凄い脚。ゴール前の脚色はイクイノックスと同じだった。最初から外の進路が開けていたら・・・。
ジャスティンパレスも行き脚今一つ。外のディープボンドに先に行かれて前が塞がり、後ろからの競馬が確定。道中の位置取りは後方外の5番手。3コーナー過ぎでジェラルディーナに簡単に捲られ、更に馬なりのイクイノックスにも捲られるという苦しいシチュエーション。直線に向いてすぐに左鞭一発、もう一発というところで鞭を落としてしまうアクシデント発生。イクイノックスの加速にあっさり置かれたのは鞭が使えなかったのもありそう。手綱の扶助だけで何とか3着に持ってきたが、物足りなさが残った。
ジェラルディーナの初速が付かないのは周知の事実で、後方待機は想定内。イクイノックスが自身より後ろにいるというシチュエーションにも動じず、3コーナー過ぎから進出して4コーナー外前を確保。完全に勝ちパターンに入っていたが、自身より後ろにいた2頭に交わされ、3コーナー過ぎで出し抜いたはずのジャスティンパレスにも逆転されて4着。直線伸び切れなかった辺りにこの馬の能力の限界を感じた。オールカマーもエリザベス女王杯もハマった感が強く、世間が考えるほど強くない。
アスクビクターモアはスタートで抜群の反応を見せて前へ。しかしユニコーンライオンを筆頭に周りの馬も前に行きたがり、取れたのは5番手の外。4コーナーで外からやってきたジェラルディーナの捲りを受け止めつつ、直線で内から抜け出してくるかと思いきや上り坂に差し掛かったところで馬群に沈んでいった。結果的に今回も展開向かずといったところ。弱いわけではないが、今年に入ってからどうもツイていない。次からは流石に人気が落ちると思うが、前が緩ければすぐ復活してくると思う。
ヴェラアズールは行き脚こそ悪くなかったが周りのほうが速く、相対的に遅れて後方からの競馬。道中はジャスティンパレスの内、後方4番手を追走。3コーナーでジェラルディーナ、イクイノックス、スルーセブンシーズが動いていく中で動けず最後方まで下がってしまい、直線内を突くしか無くなってしまった。直線はジリジリとした伸びで突き抜ける感じは無かった。内回りコースに対する適性は皆無。外回りか東京向き。
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