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【レース回顧Vol.415】第58回報知杯フィリーズレビュー


レース結果・収支

1着【-】エドヴプレ(11番人気)
2着【○】コラソンビート(1番人気)
3着【-】セシリエプラージュ(12番人気)
4着【△】バウンシーステップ(2番人気)
・・・
6着【◎】ロゼフレア(5番人気)
・・・
8着【▲】ドナベティ(7番人気)
・・・
13着【△】ジューンブレア(9番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複4点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,500 累計回収/投資:16,510/36,200(45.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+1,100


率直な感想

単勝35.2倍を勝たせるとは・・・。藤岡佑介さん、確変入った?シカゴスティングかエドヴプレのどちらかがハナというのは合ってた。外からジューンブレアが加わってペースが上がりそうというのも合ってた。トラックバイアスが内前というのも合ってた。差しを重点的に狙いたい。ここが違っていた。概ね先行有利、とも分析していたのに・・・。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 阪神は火曜にまとまった雨が降ったもののその後は持ち直し、木曜に散水を実施。土曜朝時点のクッション値は9.3と今開催で最もタイトな馬場。少頭数で長距離のゆきやなぎ賞こそ差し決着になったが、その他のレースは概ね先行有利。時計の出方は3勝クラスの1,800M(難波S)で1分46秒1と普通。日曜朝時点のクッション値も9.3を維持している。

  • 阪神JFでハナを奪ったシカゴスティング、阪神芝1,200Mを前付けで勝ったエドヴプレが速く、どちらかがハナ。ジューンブレア、ポエットリー、キャンシーエンゼルと他に行きたい馬は軒並み外で、これらが内へ切り込みながら前に出てくることで自然とペースが上がりそう。トラックバイアスは内前だが、ここは差しを重点的に狙いたい。

レース指標

LAP:12.0-10.7-11.1-11.2-11.4-11.7-12.0
勝ち時計:1.20.1(良) テン3F:33.8 上がり3F:35.1

レースの振り返り

バウンシーステップ、レディマリオンが出遅れ。これらとは対照的に外枠が総じて好スタート。ジューンブレアが前を伺うところ、内からシカゴスティングとエドヴプレ、カルチャーデイにオアシスドールも絡んで先行争い激化。最高速度は69.9km/hを記録。結局先手を取り切ったのはエトヴプレ。シカゴスティングは半馬身差で外2番手。

コラソンビートは早めの内4番手、この直後にロゼフレアとバウンシーステップが追走。コイツらは内を割れるかどうか。ドナベティもこの後ろの内にいた。また内を突くのか。ますます抜けられないような・・・。テン3ハロン通過33秒7(実際は33秒8)。速い。これは前が止まる。となるとますます内が詰まるような・・・。

エトヴプレが僅かに先頭、シカゴスティング、オアシスドール、ジューンブレアも離れず付いていって直線へ。コラソンビートは最内を立ち回って2番手の内。ロゼフレアはその直後。これはイケる、はず。しかしコラソンビートは前にエトヴプレ、外にシカゴスティングがいて進路が開かない。ロゼフレアはコラソンビートが壁で抜け出せない。んー、オワッタかな?

シカゴスティングがタレてコラソンビートの外が開き、コラソンビートがようやくスパート。ロゼフレアも前が開いたものの、これは単にエトヴプレらに離されただけ。脚色は無い。オワタ。エトヴプレが粘って、コラソンビートが追いかけて、3着はバウンシーステップかな。って、何だあの7番?せしりえぷらーじゅ?そんなの出てたっけ?

【-】セシリエプラージュ
(+)デビュー戦はG前詰まり、前走は外伸びで内突き。敗因は明確。
(-)小柄な馬体で揉まれると辛い。外差しに持っていけるかどうか。

【競馬予想Vol.415】第58回報知杯フィリーズレビューの全頭分析より抜粋

あ、ちゃんと分析してたわ。外差しで来てて笑った。こんなのキツいって。

エトヴプレは1,200Mとはいえ阪神と福島でハイペース勝ちがあり、速い流れに対する耐性は持っていた。しかし距離延長のここで逃げの手に出て残るというのは想定外。内前バイアスを活かし切った好騎乗。これは藤岡佑介さんの動物的勘が冴えたということだろうか。ちなみに距離はこれがギリギリとのこと。ただ1番人気→1番人気→1番人気→2番人気と来ていた馬をここで11番人気にするなよな。私を含めた大衆の見誤り。

コラソンビートは内から特に抑えず出てきて、馬の走る気に任せたような騎乗。負けてもいいからこんな大胆な騎乗ができる。正直何着でも良かったので、負けても本賞金が加算される2着で上出来。3着以降はグダグダで、セシリエプラージュが外から伸びてきて3着。内前バイアスに乗っていないという観点からすれば、この馬が一番強い競馬をしたかもしれない。

今回は人気どころでシカゴスティングを切った。自身並みに速い馬(エトヴプレ)がいるここで「光る(=人気の)逃げ馬」なんて買いたくない。直近2走は無視、今回100円でもこの馬を買ってしまった方は養分の傾向があるので要注意。ちなみに前走の阪神JFでは買った。理由?人気が無かったから。一瞬だけ夢を見た。


レース結果からの教訓

  • 世代限定戦、それも早い時期だと展開よりもトラックバイアス優先。当たり前だが後ろからの馬は前が止まらないと来れない。キャリアが浅いうちは駆け引き不要で速く走った者勝ちの結果になりやすい。

  • 「人気→人気→人気薄」のパターンは穴馬発掘の手掛かり。逆に「人気薄→人気薄→人気」のパターンは疑うべし。今回は前者がエトヴプレ(1人気→2人気→11人気)やセシリエプラージュ(2人気→4人気→12人気)、後者はシカゴスティング(12人気→12人気→3人気)。人気していたということは何かしら評価されていたということ。人気していなかったということは強いことに気付かなかったか、フロックだったということ。

  • トライアルに出てくる賞金充足馬は「勝たなくていい」ので色々粗探しができる。強いのは馬鹿でも知ってる。「勝ちたい」と「できれば勝ちたい」は意味合いが全く異なる。力負けではなく叩き台で負けることも念頭に置かなければならない。

  • 「光る(=人気の)逃げ馬」は疑うこと。逃げ馬は目立ってしまうと何一ついいことがない。光らない(=人気薄)ほうがみんながナメてくれるので好都合。

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