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【競馬予想Vol.415】第58回報知杯フィリーズレビュー



トラックバイアス分析・展開予想

  • 阪神は火曜にまとまった雨が降ったもののその後は持ち直し、木曜に散水を実施。土曜朝時点のクッション値は9.3と今開催で最もタイトな馬場。少頭数で長距離のゆきやなぎ賞こそ差し決着になったが、その他のレースは概ね先行有利。時計の出方は3勝クラスの1,800M(難波S)で1分46秒1と普通。日曜朝時点のクッション値も9.3を維持している。

  • 阪神JFでハナを奪ったシカゴスティング、阪神芝1,200Mを前付けで勝ったエドヴプレが速く、どちらかがハナ。ジューンブレア、ポエットリー、キャンシーエンゼルと他に行きたい馬は軒並み外で、これらが内へ切り込みながら前に出てくることで自然とペースが上がりそう。トラックバイアスは内前だが、ここは差しを重点的に狙いたい。


全頭分析

【○】コラソンビート

(+)負かされた相手はいずれも重賞級。このメンバーなら力上位明白。
(-)好走パターンは専ら外差し。多頭数の最内枠から捌き損ね懸念。

【◎】ロゼフレア

(+)紅梅Sは時計要す馬場で不発。万両賞を勝った舞台で巻き返し。
(-)4角外フリーの競馬しかやっていない。包まれて捌けるかどうか。

【△】バウンシーステップ

(+)馬場状態に関わらず脚色衰えない。競り合いにも強く好勝負可能。
(-)シカゴスティングに2戦2敗。前付けの馬に頑張られるとしんどい。

【-】エトヴプレ

(+)中京2歳Sは結果的に仕掛け遅れ。前に離されなければ見せ場作る。
(-)ここ2戦は追走で置かれ気味。今回前に行けそうだが距離が心配。

【-】カルチャーデイ

(+)先行勢壊滅のファンタジーSで先抜け。前に行けるスピードあり。
(-)前走は坂に差し掛かった辺りで一気に失速。急坂コース合わない。

【-】シカゴスティング

(+)阪神JFは逃げの手に出て善戦。1ハロン短縮のここは押し切り期待。
(-)前走は奇襲の域出ない上にラスト脚上がる。勝ち切りまでは疑問。

【-】セシリエプラージュ

(+)デビュー戦はG前詰まり、前走は外伸びで内突き。敗因は明確。
(-)小柄な馬体で揉まれると辛い。外差しに持っていけるかどうか。

【-】オアシスドール

(+)芝スタートで行き脚付く。粘り込む脚あり今回芝替わりでも注意。
(-)ダートとはいえ加速鈍く時計も平凡。芝の速さ比べではしんどい。

【-】レディマリオン

(+)2戦共馬群の中のレースを経験。直線捌いて出て来れれば妙味。
(-)2戦共小回りのドスロー戦。快速馬揃いのここは追走で精一杯。

【▲】ドナベティ

(+)阪神JFは後方内から追い上げ途中で終了。格落ち戦で好勝負期待。
(-)前走も後ろに構え過ぎ。前の馬に先抜けされるようだと届かない。

【-】マーシーラン

(+)デビュー戦で今回の舞台を外差しで完勝。コース替わりで見直し。
(-)前走は外差しに仕向けて差される。頭高くスピード乗らない走り。

【△】ジューンブレア

(+)デイリー杯2歳Sは前でやり合って消耗。番手追走専念で巻き返し。
(-)前走は距離に課題残す負け方。持ち時計も平凡で追走一杯懸念。

【-】ポエットリー

(+)こぶし賞はG寸前で差されるも僅差。距離短縮のここは残せそう。
(-)多頭数の外枠で主導権奪えるか疑問。追走に回るようだと苦しい。

【-】キャンシーエンゼル

(+)小倉2歳Sで前に行けるスピードあり。快速活かす競馬で波乱呼ぶ。
(-)ファンタジーSは外枠から付いて回るだけ。今回も外枠で厳しい。

【-】オメガウインク

(+)赤松賞でステレンBにコンマ2秒差。前走でスピード競馬にも対応。
(-)差す競馬も可能とはいえこの枠からでは道中距離ロスが否めない。


結論

ロゼフレアは万両賞でテン3F33秒8、上がり3F35秒5を要した消耗戦を差し切り勝ち。紅梅Sは馬場もペースも緩くスピードが活かせなかっただけで度外視。今週の阪神は馬場が硬く、万両賞並みに流れそうなので巻き返しに期待したい。坂路で4F51秒2-1F12秒1、併走馬をぶっ千切ったように仕上がりは万全。外差しの競馬しかやっていないので捌けるかどうかだけ。

コラソンビートが負けたのは無理ゲーのデビュー戦と阪神JFの2つ。ボンドガール、チェルヴィニア、アスコリピチェーノ、ステレンボッシュ相手では仕方ない。今回は3週前から栗東入り。但しいつもやっているコースで本追い切りをしておらず坂路オンリーの調整。また阪神JFも京王杯2歳Sもダリア賞もみんな外フリーからの差し。今回は最内枠。所々怪しい。

ドナベティはすずらん賞がテン3F33秒8、上がり3F36秒6の大消耗戦で外差し一気、ファンタジーSもテン3F34秒1、上がり3F35秒2の流れで内から差し上がって2着。阪神JFも真後ろに下げた上で直線で内を縫って8着。これでも途中で捌き辛い面があって消化不良だった。一週前はコースで6F80秒2-1F11秒8、今週は坂路で4F52秒5-1F12秒1と本気の仕上げ。

バウンシーステップはデビューから2戦続けてシカゴスティングに負けているが、いずれもショボい時計で前有利を後ろから行っただけ。スパッと切れないものの持続力がある末脚が武器。開催3日目のつわぶき賞を2馬身半差で楽勝したように、硬い馬場で真価を発揮するタイプ。但し坂路ではなくコースで仕上げているのでスピード不足を露呈するかもしれない。

ジューンブレアは中山芝1,200Mのデビュー戦でユタカを鞍上に直線待って差しを実演。時計がショボ過ぎるとはいえ、1,200Mのレース振りとしては異質。デイリー杯2歳Sは岩田息子が序盤に突っ込ませ過ぎてラスト失速の7着。これは距離短縮で巻き返せると判断。4か月ぶりの実戦だが坂路4F51秒9-1F12秒3と短距離を走る前としてのデキとしては上々。

◎ロゼフレア
○コラソンビート
▲ドナベティ
△バウンシーステップ、ジューンブレア
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複5頭ボックス(10点)

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