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【レース回顧Vol.66】第62回宝塚記念

クロノジェネシス、普通に楽勝。前残りレースで普通に前に付けてるもんな。ルメールさん上手いわ。『イマイチ馬救済レース』『ルメールは宝塚記念未勝利』とは一体何だったのか。ユニコーンライオンは穴人気と思って嫌ってみたけど、前走勝ってこの人気なら買っとけよ。『人気薄は加点法』とは一体何だったのか。

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まずは先行争い。ユニコーンライオンがハナ。レイパパレは川田騎手が抑えて2番手からの競馬を指示。あれ?事前の想定と違う。距離を意識したのかな。そして3番手は早くもクロノジェネシス。カレンブーケドールより前?これも事前の想定と違う。

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ユニコーンライオンの単騎逃げ。2番手レイパパレ、外からキセキが上がってきて3番手。クロノジェネシスは先頭まで3~4馬身の位置。めちゃ積極的な位置取り。後ろは雑魚とみて、前を警戒しているのか?

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クロノジェネシスの後ろはカレンブーケドール、シロニイ、アリストテレス、モズベッロの順。カレンブーケドールはもう一段前が欲しかったところ。アリストテレスはこの後動くことを考えれば順当な位置。モズベッロもこれは勝ちを意識した位置取りで悪くない。

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4コーナー付近。ユニコーンライオンのリードは僅かで手が動き始めた。レイパパレはその直後で持ったまま。キセキ、カレンブーケドール、モズベッロは外前に取り付くべく追い上げ態勢。クロノジェネシスはこれらの後ろで持ったまま。これは二強対決になりそうだね。

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終わってみれば内前ワンツースリー。ユニコーンライオン(青)は手応え一杯ながら粘り込み態勢。その外からレイパパレ(緑)が馬なり進出。クロノジェネシス(黄)はこれから追い出すところ。先頭までは2馬身ほど。

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前の2頭が後続を離しながらのデッドヒート。坂の手前でレイパパレが僅かに前に出た。後方からはクロノジェネシスが猛然と迫る。キセキは後退、カレンブーケドール、アリストテレスはジリジリといった感じ。外モズベッロの脚色は周りと同じで目立たず。

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残り200Mを切り、坂を駆け上がったところでクロノジェネシスが前の2頭に追い付き、そのまま突き抜け。知ってたけど強えーわ。というか、ユニコーンライオン渋太過ぎないか?

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強い馬が不利無く実力を発揮して勝つ。競馬は本来こうあるべき。今回はクロノジェネシスに◎を打たなかったけどこの結果は満足。2着はレイパパ…じゃなくてユニコーンライオン?え?差し返したの?あの手応えで?

番手だとイラつくレイパパレがハナ奪取。ユニコーンライオンは2番手、カレンブーケドールも前へ。ペースは速くならず、1,000M通過は例年通りの60秒前後を想定。アリストテレスとクロノジェネシスは中団付近で折り合い重視の追走。3コーナー過ぎからクロノジェネシスが捲り気味に上がっていくとなると、展開的にはこれに連動して上がっていけそうな中団以降の差し馬が優勢。但し直線に向いてからの差しでは間に合わない。

完全に読み違い。1,000M通過は60秒フラットだったが、ラスト4ハロンが11.5-11.5-11.5-11.7という完全な瞬発力勝負になり、これを前で実践した2頭の独壇場になりかけた。これを4番手から突き抜けたクロノジェネシスは問答無用に強い。勝ち時計2分10秒9、上がり3ハロン34秒4は文句無し。

1着○クロノジェネシスはスタートして普通に前付けしていて、勝つべくして勝ったという感じ。掛かるところは微塵もなく、初騎乗のルメール騎手との息もピッタリ合っていた。もはや国内では敵無し。ルメール騎手は勝利騎手インタビューで北村友一騎手を気遣う言葉掛けをしていた。こういうところは見ていて清々しい。

2着-ユニコーンライオンはレイパパレ相手に引かずに単騎逃げに持ち込んだ坂井瑠星騎手の作戦勝ち。向こう正面で上手く息を入れ、4コーナー手前からのロングスパートを凌ぎ切った。レイパパレがすんなり控えに回ってくれたことで自分の競馬に徹することができたのが大きい。時計も例年に比べて速く、前残りを誘発した感がある。

3着△レイパパレは当初から行く気無し、ユニコーンライオンから離れた上で2番手を主張。道中は幾分ソワソワしていたものの折り合いは取れていた。4コーナーは持ったままで完全に勝ちパターンに入っていたものの、直線でクロノジェネシスにあっさり交わされ、ユニコーンライオンにもまさかの差し返しに遭って初黒星。2番手を選択した辺りからも敗因は距離か。

4着△カレンブーケドールはスタートからあまり行く素振りをみせず、成り行きで5番手の外。クロノジェネシスの後ろという位置取りを見てダメだと思った。詰めの甘さを脱却するなら差しと考えたのは良いにしても、今回は展開的に後ろからでは厳しかった。なかなか噛み合わない。

8着▲モズベッロのゲート出が甘いのはいつものことで、中団外までリカバーするのが精一杯。3コーナー過ぎからの捲り上げという良くも悪くもこの馬のレースをしたが、ラストまで一貫して速いラップを刻んだ流れの前に沈黙。馬場云々以前に流れが全く向かなかった。

9着◎アリストテレスはクロノジェネシスをマークするかのような立ち回り。道中馬群の中に入れて折り合いはまずまず。しかし4コーナーで度々追い鞭が入るなど手応えは芳しくなく、直線内を突いての追い上げもラスト200M付近で失速。正直、この馬の買い時が分からない。

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