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【レース回顧Vol.195】第63回宝塚記念

レース結果・収支

1着【◎】タイトルホルダー(2番人気)
2着【○】ヒシイグアス(5番人気)
3着【▲】デアリングタクト(4番人気)
・・・
6着【△】エフフォーリア(1番人気)
・・・
11着【△】ポタジェ(8番人気)
・・・
馬複10点的中!(20.6倍) 3連複10点的中!(51.5倍)
レース収支:+5,210 累計回収/投資:78,650/78,500(100.2%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

上半期の締め括りは◎○▲ドンピシャの完璧的中!馬複と3連複しか持ってないけど、私にとっては予想が当たることが一番のご馳走。それにしてもこのペースを持ったままで付いていくとか、タイトルホルダーヤバいな。


テーマの振り返り

ノーザンファーム生産馬を買え→保留

ノーザンファーム生産馬が強いカラクリは設備が充実している外厩(天栄、しがらき)を使えるという点。ちなみにヒシイグアスはノーザンファーム生産馬だが、この中間は外厩を使わず在厩で調整されている。

岡田スタッド生産馬のタイトルホルダーが勝ち、長谷川牧場生産馬のデアリングタクトが3着。2着のヒシイグアスはノーザンファーム生産馬でも在厩調整で、今年は天栄・しがらきを使った馬が馬券に絡まなかった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

この中間は月~火曜に芝刈りを実施。火曜に35ミリ、水曜に14.5ミリのまとまった量の雨が降ったものの、その後は晴天が続き、木曜に散水を実施。土曜朝5時時点の含水率は4コーナー8.9%、ゴール前9.7%で先週日曜朝5時(4コーナー9.0%、ゴール前9.0%)とほぼ同じ。土曜の芝は先週と同様に内が残る馬場継続。内前から押し切り、馬群の中から直線外に持ち出しての差し、外前からの差しの順で来ている感じ。後方待機は論外。パンサラッサが単騎で離して逃げ、タイトルホルダーはパンサラッサを行かせた上で単独2番手で疑似逃げ。隊列は縦長、パンサラッサは1,000M通過58~59秒、2番手以降は60秒ぐらいを想定。時計が出る馬場だけになるべく前にいないとしんどい。狙いは前一択。

レース指標

LAP:12.5-10.4-11.0-12.1-11.6-12.1-11.9-11.8-11.9-12.0-12.4
勝ち時計:2.09.7(良・レコード) テン3F:33.9 上がり3F:36.3

この日も朝から前残りのオンパレード。ペースも距離も関係無い。とにかく内前を取れば勝ち。これだけ前残りばかり見せられたら前に行く馬を買わざるを得ない。ただパンサラッサは距離が長いし、勝手にタレてくるとみて切り。となると2番手追走のタイトルホルダーしかあり得ない。こんなベタな予想で当たったら苦労しないと思ってボックスにしたが無駄になってしまった。ヒシイグアスは大阪杯のアリーヴォみたいな乗り方で2着。まともに外差しで来たデアリングタクトは密かにヤバい。今日の馬場で差して3着はエグい。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】タイトルホルダー

パンサラッサ(青矢印)に付かず離れず付いていくタイトルホルダー(赤矢印)。
馬場からは砂埃が舞い上がって走り辛い状態。
4コーナーで既に全力追いのディープボンド(青矢印)。
タイトルホルダー(赤矢印)はその前で持ったまま。勝負あり。

パンサラッサが出負けしたのとは対照的に初速が付いてあっさり前へ。パンサラッサが追い上げてくるとすんなりハナを譲り、2番手追走に切り替え。1,000M通過57秒6の流れを5馬身ほど後ろでまともに付いていったにも関わらず3コーナーで持ったまま。4コーナーでも持ったままでパンサラッサに並びかけ、直線に向いて早くも先頭。見ていて全く危なげなかった。前残りバイアスのアシストが大きかったとはいえ、ハイペースでこのパフォーマンスは想定以上。レコード勝ちは天晴れの一言。

2着【○】ヒシイグアス

スタートを決めて内に寄せていくヒシイグアス(赤矢印)。
内の馬の行き脚が緩めで、想定より一段前のポジションが取れた。
4コーナーで内からポジションを上げていくヒシイグアス(赤矢印)。
内前バイアス強めで、馬群の中からの追い上げは極めて有効。

好スタートを決めて内に寄せ、6番手の内という絶好のポジションをゲット。ペースが速くてもこの日の馬場ではここより後ろではNG。4コーナーで前が詰まらない位置を確保し、直線に向いてディープボンドの内から抜けてきた。やってほしいことを完璧に実演。レーン騎手は上手く乗った。しかしタイトルホルダーは鬼のように強かった。アレを交わせというのは無理。

3着【▲】デアリングタクト

向こう正面で被されない位置を進むデアリングタクト(赤矢印)。
しかしここから届くかどうかといえばかなり厳しい・・・。
4コーナーから直線に向くところでも外を通るデアリングタクト(赤矢印)。
前からは5馬身。しかし今日の馬場は前が止まらない・・・。

まずまずのスタートを切ったものの、ヒシイグアスとパンサラッサに前を横切られ、外から次々寄ってきて馬群の中に閉じ込められ、1コーナーで中団の外へ。向こう正面でパンサラッサまで15~20馬身ほどの位置取り。3コーナー過ぎからの追い上げで全く内に入れず、直線も外へ。しかし前のタイトルホルダーが加速して差が拡大。内から抜け出したヒシイグアスにも届かず、脚が上がりかけていたディープボンドに並びかけるのが精一杯。ただ今日の馬場で4コーナー8番手から差して上位に来たのは普通に凄い。

6着【△】エフフォーリア

向こう正面で馬群の内を進むエフフォーリア(赤矢印)。
ペースが速くて付いていくだけで精一杯。
4コーナーに差し掛かってもポジションを上げられないエフフォーリア(赤矢印)。
大阪杯と同様、既に押っ付け通し。これでは厳しい・・・。

スタートからこの馬なりに行き脚が付いたもののヒシイグアスに前に入られるなどして中団からの競馬。道中は終始外が壁、3コーナーを過ぎても前はマイネルファンロン、外はデアリングタクトがいて自由が無く、大阪杯と同様に追っ付け通しになっていたのを見てダメだと思った。中団後方という位置取りもあったが、やはりハイペース追走が苦手の様子。大阪杯とこの日の負けで終わったとは思わない。天皇賞秋でコントレイルを負かす能力がある馬。直線ヨーイドンの競馬で見直したい。

11着【△】ポタジェ

ポジション取りであっさり先手を取られるポタジェ(赤矢印)。
多頭数フルゲートの大外枠はこれがあるから嫌だった。
遥か後方から懸命に追い上げを図るポタジェ(赤矢印)。
強烈内前バイアスで後方外からの追い込み=詰み。

大外枠から出が緩く、内に入れても後ろから4頭目では話にならず、この時点で圏外確定。終始後方の外を進み、3コーナーから4コーナーにかけて外を回し、直線外からの追い込みで見せ場なく敗退。ハイペースに適性があるので押さえたが、やはり枠順が出た段階で即切り案件だった。とりあえず今回の結果は度外視可。

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