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物持ちのいい田舎の子供が近代住宅に違和感を持つまで

おばんです、なおきんです。
この「おばんです」という挨拶、個人的に気に入っていてとあるFacebookグループで毎回使っていたらグループ内で流行り始めて、ちょっと嬉しかったです。

と言うことで、2記事目にしてエピソード0的なヤツをを執筆します。なぜ今の状況なってしまったのかという過程を書こうと思ったら、これはそもそも自分の人となりまで書かないといけないんじゃ?という謎の使命感でスマホを握りしめてタプタプしてます。

前置きが長いですね。ごめんなさい。ちなみにこの記事は無料です。私のモチベーションの部分なので、広く詠まれた方が嬉しいです。
では、どうぞ!

・気に入った物は使い倒す性分

子供時代からとにかく気に入った靴はボロボロになっても履き続け、履き潰す!
服もヨレヨレになってもちょっと穴が空いても気にせずヘビロテ、財布はクタクタ、穴あきリュックも何のその。(現在進行系w)

最初からそのつもりで買うのではなくて、使ってるうちに愛着が湧いて、換え時を見失う。基本的にはそんな人間なのです。私。

そんな私と同じように、長年使い込んだ道具とかを見るとただただ無性に、何だか嬉しいのかもしれません。おっ、お前さんもかい?ってね。

・新しいモノが持て囃される日本社会

そんな性分で育ったものですから、車もレトロなカーが好みだったりするんです。
出会った頃に妻が中古のmini(oneね!)に乗っていたのですが、私も乗ってるうちにすっかり好きになっちゃって、子供が生まれてからは私がminiに乗っていました。めっちゃ運転するのが楽しかったな…
ただ、皆様ご存知のように日本では古い車ほど税金が高くなります。ほらほら、税金かかるんだから早く新車に買い替えなよ〜って言われているようで、とにかく腹が立ちました。

でもハッキリ言います。新車で欲しい!と思った車、一つもないんです。琴線に触れない。

これは車に限らず、日本社会ではあらゆる歴史があるモノ、コトを軽んじる一面が多々あるかと感じておりました。住宅もまさに、ですね。

・近代住宅に違和感

近代というとフワッとしてますが、簡単に言うと基礎がコンクリートで作られた住宅です。え?コンクリートの前は何だったの?って思った方もいると思います。今度ぜひ神社とかお寺に行った時は、床下を覗いてみてください。土に置いてある石の上に、木が乗ってるだけの建物、多いと思います。これが日本の伝統工法である「石場建て」という作りです。

石場建ての建物の特徴としては、ただ地面の上の石に「乗ってるだけ」です。つまり、動きやすい。地震が来たら当然揺れます。揺れるんですけど、置いてあるだけだから、ずれるんですね。そのズレが大切で、地震の周期を敢えて「ズラシ」て、倒壊を防ぐのです。

対して基礎をコンクリートで作った建物は、地面と基礎と構造が繫がるように建てます。
そして建物はなるべく揺れないように固めます。上手に固めてればいいのですが、どこかに弱い部分があって力が集中するとバキッ!となることもあります。(全てそうなる、という事ではないです)

どちらが優れている、という話ではないのですが、日本の柔と、西洋の剛。実は対象的な考え方なのです。

ここまで結構専門的な話を繰り広げましたが、ここまではオマケです!笑

実は私が独立開業した頃、坂口恭平さんという「建てない建築家」「0円ハウス」として話題になっていた方を知り、その価値観に多大なる影響を受けました。それは
「ダンゴムシが可愛そうだろうよぉ!😭」です。

………………

はい、もう少しちゃんと言います。
「基礎をコンクリートで覆ったりしたら、地面にいたダンゴムシが死んじゃうだろうがよぉ!😭」
坂口恭平さんは、本気でこれを基礎屋さんに言っていたそうです。笑

ちょっと視点が違いすぎて、理解できないかも知れません。
石場建てと何の関係がるのかというと、石場建ては置いてある石の範囲しか地面に接してないので、ダンゴムシに与える影響が少ないわけです。あ、ごめんなさい、ダンゴムシの気持ちになって考えてみて下さいね!

かたや最近のコンクリート基礎はまるっと地面を覆う訳ですよ。ダンゴムシからしたら、もう1大事なわけです。

という人間目線より更にミクロなダンゴムシ視点で捉えると、昨今の住宅建築がどれほどダンゴムシ界に多大な影響があるのか、と。

さて、個人事業時代の暇な私は、こうしてすっかりダンゴムシにも優しい伝統工法に興味を持っていくのでした。

つづく

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