昨日の夢

10人くらいが乗れる宇宙船に乗って、地球から外に出た。

地球を飛び出たときの揺れがおさまって、体を固定していたベルトを外すと、お尻がふわっと浮き上がって、そのまま頭が下になるような回転を始める。
これが本物の無重力か…と感慨に耽っていると、ゴツンと頭をぶつける。
ああ、やっぱり宇宙でもヘルメットは必要だね、と同乗者たちと笑い合う。
宇宙に出てきた目的は分からない。
でも、ただ楽しい。
宇宙から見た宇宙は、真っ黒で、そのなかにあって太陽が当たる地球はとても綺麗。

来てよかった。
前の便も無事に地球に戻ってきていたし、宇宙にいる間は楽しめたらいいね。
また同乗者たちと笑い合う。

とつぜんアラームが鳴って、宇宙船の挙動が変わる。
宇宙船の一部に、見たこともない生き物が入り込んでいる、という話が飛び交い始める。
その場所を見に行った同乗者は、帰ってこなかった。

それどころか、不安と恐怖はだんだんと近づいてくる気がする。
一人、またひとり、見に行っては戻ってこなくなる。
同乗者は自分を含めてあと2人、となったときに目の前が真っ暗になって。

気づくと自分一人が地球に戻ってきている。
真っ黒に焼けた宇宙船で。
手に持っているのは、最後に2人になった同乗者の右手首から先。
その人が大事にしていた指輪が残っている。

地球に戻ってはきたけれど、楽しさは全然覚えていなくて、怖かった…という気持ちだけ。

***
なんて夢だ!

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