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数秒の歓喜に包まれたいのち 明け方に身を焦がしては、刹那を生き切る 無邪気な笑い声が素月の…
何者にもならず、何色にも染まらず、気の向くままに生きているように見えても、本当はぬくもり…
強炭酸水におぼれたい夜だってあるさ 全身を巡るメタルロックが血液と同化 月光に浸された虚無…
濡れた双眸からぱらりぱらり 零れる柘榴 八咫烏に似た艶髪のうえ でんぐり返し ひとつずつ盛っ…
ト色に咲くあかりに唆され 幻想を追って賑やかな路地裏 嘯くこども オモテに戻らず 抱えた熟れ…
紅に染まる唇なぞり誰のものにもならぬ貴方の骨を砕き星空を描く夢をみる
街そのものが虚像だと知りながら 僕らはフェイクの希望を掲げ 手の届く範囲から ひとりずつ喰べていた 抜け殻さえ弔わず 成仏できないきみを背負って 墓場に埋めることすら許されない 得るものなど 残るものなど タカが知れているというのに 一瞬のまやかし 縋り続ける
置き去りにしたあの子を迎えにいく ちゃぷちゃぷ 水たまりと戯れて お気に入りの黄色い長靴 …
「僕ら、逃げてしまおうか」 予定通りの待ち合わせは帰り道のない一方通行 誰にも別れを告げず…
彼(あ)の場所に焦がれた時間だった。 夕陽色した声で朗らかに笑う、おしゃべりが好…
肉体のない機械的な歌声に宿る熱が僕の鼓膜をノックして プログラムされていないはずの感情す…
ささくれだった心を宥めてくれるチョコレートがどんどんしょっぱくなる。 ただの慰め行為に絶…
磨いてきた繊細な技術で生み出した私の化身 星を散りばめたような瞳で見つめる君 繊細な飴細工…
この手で護った光が誰かの影になるかもしれない それでも僕らは懸命に 立ち向かっていく 理不尽も 不条理も いつか灰になる日が来るさ かたく握りしめた拳ではなく、 ひらいた指に愛をたっぷり込めて 燃やそう