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追いつく前に醒めてしまう夢 掴めない背中、届かない手 それでもわたしは走っていくの この宇…
ぼくと同じように汗をかいたグラスで踊る氷たちよ、 もう少し控えめに笑ってくれないか。 一世…
なんだか長くなる誓いは、神様ではなく目の前のあなたに捧げる 愛とかいうかたちがなければ図…
遠のいていく無骨なその手に、無意識に自分の指を絡めて、きつく結んだ。 当然、その手の…
星々が巡る幾千年もの時の連なりの中に ぽつねんと一粒 取り残される わたし 皆はそれぞれの…
歩幅も 手の繋ぎ方も 大切なものも すべてが 違うことばかり それぞれの生き方 それぞれのし…
永遠に目覚めない呪い(まじない)を 毛布のなかで何度も唱えた 醒めない夢などいらない 音も光もすべて取り払って ただの暗闇になりたかった けれど、神様はそれを赦さない 朗らかな足音が緞帳を開け 鮮明になっていく視界の先には 満天の星空を携えた瞳 獲物を射るような鋭さとは裏腹に 愉快さを隠しきれない口元が開く 「さあ、いつまで眠っているんだい?」 シトリンを溶かした声が響き渡り この物語の終わりを告げる (という噺が浮かんだ)
今でもはっきり覚えている 顎のラインが美しい横顔と あの子を見つめる穏やかな瞳 みんなが…
天使のファンファーレが響くなか 鏡の向こう側にいる誰かが微笑む 立ち尽くす私を慰める…
闇を切り裂いてゆくように まっすぐに夜を駆けていく ただひとりの光 風をうむ 瞬きの間に朽ち…
同じところで足踏みして途切れてたシナリオ ツギハギだらけでもつないでいく すべてが完璧な…
双眸に嵌め込まれたターコイズは 雪の匂いを纏っていた 季節外れの結晶たちが はらりはらり …
ちいさな手のひらを懸命に動かして これからを生きようとする君は 僕たちを陽だまりへ誘い出す…
サヨナラも告げずに 遥か彼方 星にもなれない恋心 零れる 夜空に散る花火になれたら 幾分か救われだろうか 死に損ないの心 振り翳した正義 息の音を静かに終わらせて、 (どうしても厨二的なものを書きたかったけど、大変難しかった)