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燃え尽き症候群について教えてください|【対策】見通しながら、共鳴に注意する

【質問】燃え尽き症候群について教えてください。

【お返事】「燃え尽きた」ってよく言いますよね。症候群とは、ウィキペディアによると、「同時に起きる一連の症候」とあります。分かりづらい説明ですね。原因は分からないけれど共通の症状を示す人々がいて、そのような症状に名をつけたものです。病名ではないんですね。

ソレアのWebサイトのサイト内検索で「燃え尽き症候群」と検索すると色々と記事が出てきます。その中でも次のものはおススメです。

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

最初は、燃え尽き症候群について、その症状や職業についての一般的な話です。どこのサイトを検索しても似たような情報があります。

次に、実際に現場で働いている人々の知恵の紹介です。これらは、ソレア独自のものになります。具体的に書いていますので、ご自身の職場に応用してみてください。キーワードは【見通し】です。

■燃え尽き症候群の症状

燃え尽き症候群とは、ひとつの事に没頭していた人が、没頭しすぎによる極度の疲労によって、まるで燃え尽きたようにやる気を失って、社会に適応できなくなることです。バーンアウトともいいます。次の3大症状がみられます。

・身心ともに疲れ果てたという【情緒的消耗感】
・同僚や客と何も話したくない【脱人格化】
・仕事は、もうどうでもいいという【個人的達成感の低下】

■燃え尽きやすい職業

燃え尽きやすい職業があると言われています。それは、対人関係がメインになる職業、つまり感情を使ってする職業において発生しやすいといわれています。

例えば、医師・福祉などの慢性的な人手不足の専門職です。

■燃え尽きないための対策

ここからが本編ですが、ググッても出てこない情報です。それだけ希少価値はあるかもしれませんが、一般性に欠けるものです。しかしこれが燃え尽きないための本質と思います。

下記の臨床心理士は私の体験なので、試論の部分が強くなりますので、注意してお読みください。

・自分の気を使わずに患者の気を流せるようになること。(鍼灸師)

鍼灸では、治療によって見えない疲れが貯まるといいます。日常的に患者の邪気をもらうので、長生きできないといいます。治療は、自分の気を使いながら、患者の気の流れをスキャンしていきます。そして、患者の気に滞りがあると、自分の気を使ってそれを流そうとします。詰まっている部分を通そうとします。

しかし、長く鍼灸師としてやっていくためには「自分の気を使って通そうとしてはダメなのです。自分の気を使わずに、患者さんの気だけを流せるようになること」が大切といいます。これはどうやってやるのでしょうか?そこは秘伝らしいです。

鍼灸の秘伝は分かりませんが、私のマインドフルネス瞑想であるアクティブ瞑想も気のボールを使います。そのアクティブ瞑想の体験からいえることは、【相手に同調しながら自分の気を使うと、自分も健康になる】のです。この【自分の気で自分も健康にしている】ことが大切でしょう。

そうすると、「自分の気を使って患者さんの気を流すようにするが、自分の気も同時にケアしている」これが鍼灸師の秘伝ではないでしょうか。

・やるべきことが分かっていると、言動ははっきりして、落ち着いていられる。(編集者)

常に見通しをもっていると、気持ちが安定してきます。話す言葉にも、静かな自信が満ちてくるものです。燃え尽きる人は、自分の見通しが見えなくなっている人ともいえます。見通しとは、臨床心理学でいうと「見立て」です。

・見立てがはっきりしていると、カウンセラーの言動もはっきりするし、落ち着いて話を聴ける。(臨床心理士)

見立ての部分は、上の編集者の方の見通しと同じです。

さて、カウンセリングでカウンセラーが何をやっているかというと、「共感はしているが、自分を相手に共鳴させていないこと」をやっています。カウンセラーが具合悪くなるときはだいたい、相手に自分を共鳴させ、相手と一緒に大揺れしているのです。

端的な例でいうと、共鳴するというのは、大荒れの台風の中に突入していくようなものです。それはひどい船酔いをするでしょう。そればかりか、難破もするかもしれません。

そうではなく、「相手に共感しつつ、相手と揺れたりすることなく、相手の揺れを見ている」こと。こうなってくると疲れません。なぜなら相手と一緒に揺れていないからです。【余計なエネルギーを使っていない】からです。相手と揺れるてしまうと2~3人のカウンセリングをやった後、ぐったりするでしょう。そして、その相手を観る態勢になると、相手を理解する深度も深まっていくでしょう。一石二鳥ですね☺

■まとめ

・燃え尽き症候群の症状の中核は、情緒的消耗感

・なりやすい職業は、医師・福祉などの慢性的な人手不足の専門職

・対策は、見通しをもって行動すること。共感はしても共鳴しないこと。台風の大荒れの外洋に突入しないこと。

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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