大人っぽい会話とは?|しみじみと内省すること。オプションで、感情を抑制すること

【質問】ご回答にあった「会話の質が大人っぽくない」 とはどんな会話ですか...? 子どもっぽいと時々言われるので気になりました。「大人っぽい会話」 というのが想像出来ません。それはどうしたら身につきますか? 大人な会話が盛り沢山な映画とか、繰り返し観たらわかるでしょうか?参考になる映画ありましたら教えて下さいませんか?

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

【お返事】何かで勉強したら大人っぽい会話ができるかというと、そうではないでしょう。がっかりさせてごめんなさい。あなたが思春期を通り過ぎていたら、(精神的に)成人期に入っているので、それは気にしなくていいですよ。十分、大人の会話ができる人ですから、そのままでやっていけば、それでもう大人の会話をやっているのではないでしょうか。

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■「大人度」を高めるには内省しよう

大人というものは、内省するものです。それは内向的な人でなくても、外向的な人でも、大人であれば、もれなく「内省」します。あなたが日常で経験する様々な出来事に、情感を込めて感じ入るようにしましょう。これはある程度、練習が必要です。

  • しみじみと感じ入る

これを実践してみましょう。「しみじみ」がキーワードです☺

例えば、いまは初冬ですね。2021年の秋がもう遠くに去って、枯葉もわずかな裸の木々が寒そうに街路樹につっ立っています。この、冬枯れの景色を、暖かい部屋の窓から眺めつつ、しみじみしてみるとか。珈琲や紅茶を飲みながら、一瞬でもこころをオープンにしてみましょう。するとこの光景がこころにスッと入ってくるのを感じるでしょう。

例えば、少し灯りを落としたコンサートホールの演奏会。1台のクラシック・ギターの奏でる音楽に身をゆだねて、コンサートホールの外の寒さを感じてみる。ホールは暖かいけれど、それは冬の寒さと対照的ですね。

例えば、5分だけでも時間ができたら、身体の感じを感じてみる。そして、少しだけ懐かしい記憶を思い出してみる。体の緊張は取れましたか?懐かしい記憶はあなたの体を寒い日のたき火のゆらぎとともに通過していきましたか。

あなたのひとりの時間の中で「しみじみ」としてみることです。以上、3つの例を出しましたが、これらに共通しているものってお分かりでしょうか。そうです、マインドフルネスなんです。自己客観視。この体験を通して「大人度」が上がって会話の質も変わるかもしれません。

■大人度を最強にしたいなら抑制しよう(オプション)

内省していくと感情を感じることができます。深く自分の感情が見えてきます。これだけで十分に「大人度」満載ですが、オプションとして「抑制する」ことも付け加えるといいでしょう。

抑制するとは、どういうことでしょうか。ハードボイルドを思い出してみるといいでしょう。映画「カサブランカ」のボギーですね。好きな人をパートナーと一緒に逃がしてあげる。自分のこころを、感情を完全に抑制しているからできるワザです。

本人はつらいですが、そのハードボイルドがあるからこそ、周囲の人は感動するのです。あまりガマンはよくないですが、あなたが自分の限界を知りつつ、その限界に近いところで、たまに抑制してみると、ゴルゴ13にもなれるかもしれません☺

◇カウンセリングと抑制について

カウンセラーとしてはガマンはよくない、抑制はよくないと、毎度のことながら言っています。ガマンをしている人は抑制は止めましょう。まずはガマンを解いていくこと。ガマンが解かれてカウンセリングを卒業したら、このオプションに取り組んでもいいかもしれません。

■まとめ

  • 大人度を高めるには、しみじみと内省しよう

  • 大人度を最強にしたいなら抑制してみよう。ただ、これはガマンが解けた人オンリー。

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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