恐怖で凍りつく感情は、愛着スタイルによって変わるのか?

【質問】安定型の人の語る恐怖、不安型の人の語る恐怖、回避型の人の語る恐怖、何が違うのでしょうか。

【お返事】なかなか考えさせられる質問です。

愛着スタイルで分けた恐怖の種類ということですね。それは、それぞれ恐怖への対象が異なっています。

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■愛着スタイルと恐怖

  • 安定型愛着スタイルの人の恐怖は、普通の人が共感できる恐怖です。それは恐いだろう、という恐怖。【PTSDになりそうな恐怖】と考えられます。

この恐怖は、日常で作ってきた安全感(自分の生き方)が不条理にも壊されることです。例えば、でかい津波に巻き込まれたとか、半数以上の人が恐怖を感じるようなことです。大きなトラウマとなる事象のことです。

  • 不安型愛着スタイルの人は、人間関係への不安が強い人々です。【見捨てられ不安が呼び起こされた】とき、強い恐怖を感じる可能性があります。この愛着スタイルの人は、見捨てられ不安が通常でも強いので、ほんの少しの不安でも恐怖へつながっていく可能性があります。

人間関係に敏感なので、ほんの少しの不安でも恐怖を感じます。それは安定型の人からみたら、信じられないほど敏感に映るでしょう。HSPと呼ばれる人の一群には、この不安型愛着スタイルの人が含まれています。

  • 回避型愛着スタイルの人は、親密が怖いので、【フランクに不用意に接近してくる人】に対して恐怖を覚えます。凍りつきます。この恐怖は、安定型や不安型の人には理解不能かもしれません。愛情たっぷりに接したら激しく拒否られるわけですから、当然意味不明です。

回避型愛着スタイルの人には、距離をとりつつ、接近しすぎないように付き合っていきましょう。恐れ・回避型の人の恐怖も、この回避型の人に準じます。

■まとめ

  • 安定型愛着スタイルの恐怖は、PTSDになりそうな恐怖

  • 不安型愛着スタイルの恐怖は、見捨てられ不安を感じる恐怖

  • 回避型愛着スタイルの恐怖は、フランクに接してくる恐怖。恐れ・回避型もこれに準じる

◇ラジオのおやすみ談話室:Samba Saravah  男と女のサンバ

幸せであること、それは多かれ少なかれ皆が求めること
僕は笑い、歌うのが好きで
人々が楽しむのを邪魔しない
だが悲しくないサンバなら
それは酔わせないワインだ
それは僕が望むサンバじゃない

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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