カウンセリングに相性は重要か?|【結論】重要ではありませんが、考える題材にはなります
【質問】カウンセリングに相性って大事ですか?相性の悪そうなクライアントとは難しいとかあるのでしょうか?
【お返事】相性というのは、たまにカウンセリングで聞かれる言葉ですね。うまくいかないと「相性が悪かったね」とか言ったりします。しかしうまくいくと「相性が良かったね」とはいいません。ということは、「相性」が登場するのはうまく行かないとき限定ということになります。
これはいったい何なのでしょうか。つまり相性問題が出てきたときは、いろいろと考える題材が出てきているということです。このタイミングを利用しない手はないでしょう☺
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■カウンセラーとしての相性
相性が悪いというのは、いったい何を言っているのか、私自身よく分かりません。おそらく相性とカウンセラーが言うときは、カウンセラーの限界がそこにはあるのでしょう。
「私はあなたのカウンセリングを進めるだけの力がないので、このへんで終わりにしたいと思います。」そう思っているとき、相性という言葉を使うのではないでしょうか。
ということは、カウンセラーにとっては、相性を感じるときは、自分のスキルを広げていく上では重要な局面に来ているということです。スーパービジョンを受けるべき局面とも言えます。
相性という言葉を肯定的に使うなら、カウンセラーは相性を常に広げていくことを日々の臨床の中で繰り広げているといえます。
■相談者としての相性
相談者が相性という言葉を口にするときは、ご自身の感情をもっとよく見るタイミングに来ているのかもしれません。だいたい、カウンセラーと合わないなと思うときに「相性」という言葉を使いますね。そのとき、自分がどんな気持ちかをよく見てみることです。
多くは、落胆とか、怒りとかそんな気持ちがあるでしょう。もっと微細な気持ちも隠されているかもしれません。つまり、相性という言葉を発する場合、何らかの気持ちが必ず隠されているのです。そういう気持ちを見つめるために、「実はカウンセリングについて、こんな気持ちになるのですが…」とカウンセラーに話してみる。
そこからカウンセリングが新たに展開する可能性もあります。
■相性問題は二人の関係性を進展させる
ということは、相性問題というものは、カウンセラーにとっても、相談者にとっても、結構重要なことだと見えてきます。
カウンセラーに通じない印象があって、これ以上カウンセリングを続けるのは我慢ならないのでしたら、さっさと別のカウンセラーへ移ったほうがいいでしょう。しかし後ろ髪ひかれる思いがするのでしたら、相性問題をカウンセリングの話題にするのは、意味深いことです。
これをきっかけに2人の関係性が進展していく可能性が大いにあります。
そして、これはカウンセリングの場だけ有効ではなく、日常の人間関係においても、相談者の方が同じような姿勢を取れるようになるかもしれません。つまり、自分の気持ちに気づく回数が増えるのです。結果、生きやすくもなるでしょう☺
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