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サトラレと統合失調症

サトラレという漫画を読んだ時、自分のことのようでした。 後から統合失調症と結び付けられてることを知り怖くなりました。 「考想察知」が自分の感覚に当てはまってます。
多分違うと思いたいのですが、自他の境界が薄い自覚があるし、どうにかしたいと長年思ってます。

【回答】サトラレは架空の病名ですが、統合失調症と被るところもあります。薬で治りますので診断を受けましょう。

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■サトラレ

漫画「サトラレ」(佐藤マコト)は、モーニング新マグナム増刊(講談社)に連載されていたもの。映画、テレビドラマにもなっている。あらゆる思考が思念波となって周囲に伝播し(悟られ)てしまう架空の病名。

■統合失調症

統合失調症の症状に1つに、「自我意識の障害」があります。これは、自分と他者を区別することが困難な障害であり、次の4パターンがあります。

・考想伝播(思考伝播):自分の考えが周りに伝わっている
・考想察知(思考察知):自分の考えが他人に見抜かれてしまう
・考想奪取(思考奪取):自分の考えを抜き取られる
・思考吹入:他者に考えを吹き込まれる

質問者さんは「考想察知が自分の感覚に当てはまっている」とお感じになられているので、自分の考えが他人に見抜かれてしまうと感じていらっしゃるのでしょう。

「長年、自他の境界が薄い自覚」があるとのこと、これは自分と他者を区別する自我意識の障害ともとれます。

自他の境界が薄い感覚は、統合失調症だけでなく、広く見られる症状です。思春期の子どもは他人の境界にズカズカと入ってくる、距離感がやけに近すぎる子がいます。しかし、長い年数に渡って、自分の考えが他人に見抜かれている感覚は、そうそうあるものではありません。

一度精神科への受診をおススメします。

■統合失調症の人と精神発達

統合失調症の好発期(発症する時期)は成人に入る頃と言われています。20代ですね。20代は社会に出る時期です。自立を促される時期です。その社会化しなければならないストレスが、もともと統合失調症のDNAを持っていた人のスイッチをONさせます。

統合失調症を発症すると、精神発達が思春期まで順調に来たのに、成人期直前で失速する感じです。統合失調症の人の言動は特異な言動だったりしますが、このように成人期直前まで発達は遂げているので、統合失調症由来の言動以外は、かなりしっかりとした考えを持って、成人期のような会話をすることができます。


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