私は昔から何か嬉しい事があると爪を赤くする。
今日は、前から気になっていた会社の先輩を
ご飯に誘えたので、家に帰るとすぐにネイルをした。
明日は先輩とご飯だから、早めに寝てコンディションを整えることにした。
携帯のアラームで目を覚まし、
顔のマッサージからパックまで念入りに準備をした。
赤いネイルに合うようにワンピースと口紅も真っ赤にした。
私は赤が大好きなので、その大好きな色に包まれている今日の私は無敵だ。
戦闘態勢バッチリだ。
よし、狩りに出るぞ。
待ち合わせの時間より少し早く到着して心の準備をするのが「できる女」だと私は思っている。
しばらくして先輩がやってきた。
真っ先に私のネイルとワンピースを褒めてくれた。
先輩はディナーの場所も先に決めて予約しておいてくれたり、私を女性として扱ってくれる紳士的な男性だ。
先輩との時間はあっという間で気がつくと終電間際の時間だった。
私は思い切って先輩に告白をした。
勢いで言っちゃったなと電車の中で1人顔を赤くして考えていた。
それから月日は流れ、私は今日も爪を赤くする。
なぜなら明日は先輩と「デート」だから。

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