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新築一戸建て、太陽光発電を検討する方向け⑮(工務店から家の保証がなくなると言われたのですが本当でしょうか?)

これも本当によくいただく質問です。
工務店に太陽光発電システムの設置を頼むのではなく、外部業者にお願いすることにしたと告げた時に言われるケースがほとんどです。
当然このような事をいう工務店は、外部業者の現場立ち入りを認めてくれません。

そしてこれはほとんどが嘘というか脅しで、少しだけ本当です。

2000年に住宅品質確保促進法が施行され、新築住宅には10年間の瑕疵担保責任が義務付けされました。要は何か住宅に不具合が起きたら10年間は責任取りなさいよという事が国から住宅建設業者に対して義務付けされたのです。

詳しくはコチラ
https://www.gaihekitosou-partners.jp/trouble-1832.html

ただこれは、クロスの剥がれとかそういうことではなく以下の2つの点においてです。
① 構造体力上主要な部分
② 雨水の侵入を防止する部分

つまり家が傾くなどした場合と、雨漏りがした場合です。

これは法律で義務化されているものですので、太陽光発電を設置しようがしまいがその義務がなくなるものではありません。万が一雨漏りが発生した場合には原因を究明し、その発生原因が新築時の工事によるものであれば工務店が、太陽光発電の工事によるものであれば太陽光発電の会社が責任を取ることになります。

ですので家の保証が無くなると言われた場合はほとんどが、このケースに当てはまりますので嘘という事になります。

ところが少しだけ本当というのは、ハウスメーカーなどが自社独自のサービスとして実施しているこの瑕疵担保責任以外の部分への保証サービスについて、契約書などに外部業者で太陽光発電を設置した場合は保証が無くなる旨が記載されている場合は、致し方ありません。

あくまでその会社独自で出しているサービスの基準ですので、そこはその会社の自由ですから、その保証サービスは受けられなくなる可能性があります。

そもそも国から義務化されている瑕疵担保責任の事を指して言っているのか、別の独自保証サービスのことを言っているのかを確認するようにしてください。

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