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新築一戸建て、太陽光発電を検討する方向け⑪(南向きじゃないけど大丈夫ですか?)

屋根の形の話をしていると、当然次に気になるのが方位です。
太陽光発電に最適な方位は、やはり真南です。
逆に設置ができないのは、真北になります。

屋根面の向きが東か西に振れる分だけ発電の効率は落ちていきますが、南東もしくは南西向きであれば真南と比べて5%ほどしか低下はありません。

真東、真西まで来るとさすがに発電の効率は真南に比べると85%位にまで下がりますが、真東と真西向きの屋根は実は悪いことばかりではありません。

南向きの切妻屋根で3.5kW設置できる場合(当然反対の真北向きの屋根には設置ができません)、仮に真東真西向きの切妻屋根であれば両方の屋根に設置ができるため、設置容量が倍の7kW設置できることになります。これなら多少効率が落ちても、設置容量が大きくなることによって割安になりますし真東真西の方がメリットが大きくなります。

向きとは別に屋根の角度については、南向き(南東、南西を含む)の場合は角度が大きい方が年間の発電量は大きくなります。
一戸建ての場合、昔ながらの数が使われていますので、角度が20度というような書き方はされておらず、4寸勾配、4.5寸勾配という書き方になります。
6寸勾配以上の屋根はなかなか見たことがありません。
ですから南に屋根が向いていて、屋根角度が変更できる場合は6寸勾配がベストです。

逆に真東・真西向きになると、角度は小さいほうが発電量は大きくなります。これは角度が大きいと東から昇ってきた太陽の光が西側の面にうまく当たらない、午後西からの光が東側の面にうまく当たらないからです。

ですから東西向きの切妻屋根の場合などは、逆に6寸勾配ではなく、2寸から3寸勾配くらいが良いです。

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