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新築一戸建て、太陽光発電を検討する方向け⑫(工務店に頼むのと、別の会社に頼むのとどちらがいいのですか?)

この質問は結構難しい質問です。
仮に全く同じ提案内容で、同じ金額ならば工務店に頼む方が良いと思います。
なぜなら、新築時に太陽光発電を設置する場合には、住宅建築の工程の中に入る必要があり、工程管理を行っている工務店とのやり取り、調整が必要になってくるからです。
既に工務店が付き合いのある太陽光発電業者がいるのであれば、その会社の方が勝手を知っているでしょうから、スムーズに事が運ぶと思うからです。

工務店は(ハウスメーカーも同じ)、様々な職人・業者が関わる住宅建設という一大事業の工程を管理する立場です。工務店が家を建てると考えている方が多いですが、社長1人だけの工務店などもたくさんあります。工務店はあくまで工程管理をし、大工さんやクロス屋さん、外溝屋さん、足場屋さん、電気屋さんなど様々な業者に仕事を依頼し、現場が混乱しないように取りまとめるのです。

当然、太陽光発電もそこにかかわる一業者ですので、工務店はどこか付き合いのある太陽光発電業者に頼むことになります。その業者が行う設置工事にはなりますが下請けになりますので最終的な施工責任は工務店にあります。

このように結局はどこかの太陽光発電業者が入っているわけですから、工務店からの提案が高い場合は、外部の会社にお願いするのが良いと思います。

工務店から出てくる太陽光発電の見積が、高い場合のケースは2つあります。
一つは、付き合いのある太陽光発電業者が販売だけをやっている会社で、実際の設置工事はさらに下請けの工事会社に依頼をしているため、工事会社、販売会社、工務店と3社のマージンが乗ってしまって高くなっているケース。
もう一つは、純粋に工務店が太陽光発電の部分に多くのマージン(利益)を乗せて提案しているケースです。

逆に工務店から出てくる太陽光発電の見積が安いケースは、工務店が太陽光の提案自体にはほとんど利益を乗せていない場合です。(住宅部分で利益を取っているので、太陽光はおまけというような捉え方をしている工務店の場合に実際にあります)

私たちは、太陽光発電・蓄電池の工事会社ネットワークの運営をしています。販売だけをしていて工事は下請けに頼む会社ではなく、工事も自分達で行う会社から直接買った方が良いという立場です。
工事会社に直接発注をした方が、構造的にも安くなりますし、責任の所在もハッキリしていて、後々のトラブルも減り、不具合が起きた時の対応もたらいまわしになることなく迅速に行えるからです。

ですから注意点としては1つだけ。
工務店さんからの提案が安い場合には、実際に対応する太陽光発電の会社の名前を聞いて、その会社が販売だけやっている会社ではないのかを調べることです。

もし販売だけやっている会社で、安かった場合はたいがい実際に設置工事をする下請けの工事会社がかなり叩かれています。そうなれば不具合工事のリスクが高まるのですが、それらもひっくるめて工務店が責任を持ってくれるから安心と考えるのであれば良いと思いますし、さすがに心配と考えるのであれば外部の会社にお願いした方がいいと思います。

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