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新築一戸建て、太陽光発電を検討する方向け⑯(申請が間に合わなくならないようにするために)

自分も新築時に太陽光発電を設置すると、なんなら「私の唯一の希望は太陽光発電を設置することです」と工務店及び設計士さんに伝えて打ち合わせを進めていたのにも関わらず、かなり太陽光発電には不向きな屋根の形が最初に上がってきてびっくりしました。

とにかく注意することは、工務店は太陽光発電については素人だということです。

これまで、太陽光発電を設置する前提で家を建ててもらいましたと言いながら、屋根の構造が太陽光発電を設置できない条件で作られていてなくなく諦めた方を何人も知っています。

餅は餅屋。

工務店が決まり、大枠の図面が固まってきた段階で(図面ができていない前では何もできないので・・・)、太陽光発電の会社と打ち合わせをすることをオススメします。

工務店さんが太陽光発電の素人であることに起因するものですが、これまで何度も工務店に任せていたらその年の売電価格の申請に間に合わなかったという方に出会っています。新築の太陽光発電の申請は手順を間違えると間に合わなくなります。

太陽光発電システムを設置して稼働し、売電をスタートさせるためには
① 電力会社への申請
② 国への申請(事業計画認定申請)
この2つが必要になります。

毎年決まった期日までに②を終わらせないとその年の売電価格が確保できないのですが、②をやるためには①が完了していなければなりません。既築であればなんてこともない①の申請なのですが、新築の場合はここでミスをしてしまって間に合わなくなってしまっています。

簡単に言えば①の電力会社への申請は、この場所に太陽光発電システムを設置するので、ここから流れてきた電気は買ってくださいねというものなのですが、新築の場合は電力会社からするとそもそもその場所に家がないので、処理が進められないのです。
存在しない場所に出前を頼まれているのと似ています。

ですので新築の場合は、先に新たな電気使用の申請を済ませなければなりません。これは通常は、家が完成する直前くらいに工務店と提携している電気屋さんが電力会社に申請をするものです。

しかし住宅ができあがるスケジュールと、②の申請期日が被ってしまう、もしくは逆になってしまう場合は、そのままだと間に合わなくなってしまいます。それを阻止するためには工務店(電気屋さん)にお願いをして、通常なら住宅の完成間近に申請する電気の使用申請を、前倒して実施してもらう必要があります。

これは慣れていない工務店は忘れてしまいますし、下請けで入ってる太陽光業者は知っていても、下請けの場合には元請けである工務店の指示で動いているので情報の連携がうまくいかず間に合わなくなってしまうという事が起きているようです。

住宅のスケジュールと、太陽光発電の申請スケジュールを照らし合わせ、必要とあらば工務店に働きかけ、電気申請を前倒ししてもらう必要があることを覚えておいてください。




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