太陽と月【会話】
「あれは本当に酷かったよね!まじでムカついちゃった!」
「そうだねぇ。」
「私ガツンと言ってやりたかったよ!こう、ガツンと!拳で…。」
「実力行使じゃないか。まぁ、でも怒った所で解決するわけじゃないしなぁ。」
「大人ですなぁ。」
「いや、人生は自分じゃどうにも出来ないことの方が多いってことに気がついてしまったんだ。
きっと色々諦めちゃったんだよ。
そしてその方法が上手になってしまっただけ。」
「そんなもんかね。」
「私は君が羨ましいよ。
君みたいにもっと熱く燃えていたかった。
色んな事を心で目一杯感じて、
体で精一杯表現したかった。」
「案外疲れるものですよ。」
「運動した後の水は美味い。」
「お菓子はいつ食べても美味いけどね。
もらいっ!」
「あっ!この…」
「はははっ冗談!
はい、私のと交換!
君は諦めてなんかない。
きっとエネルギーの使い方が上手なんだよ!
エコすぎて電気自動車もびっくり。」
「なんだそれ。」
「1日中太陽が出てたら疲れちゃうでしょ?
君は月なのさ。」
「じゃあ君はシリウスだ。」
「尻…薄……?」
「さ、明日も頑張りますか。」
「ねぇ!!どういう事ー!?」
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