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心理検査の点数について
保険診療の中で心理検査を実施した場合の診療報酬点数について解説していきます。
心理検査の点数について
精神科・心療内科ならではの検査としては、心理検査があります。
「発達及び知能検査」「人格検査」「その他の心理検査」に区分される様々な検査を通して、精神状態を客観的に見て病気の診断や重症度判別の補助として利用します。
心理検査には様々な種類があり、その複雑さや施行に要した時間によって診療点数が決まっています。
簡易心理検査:80点(240円)
複雑心理検査:280点(840円)
操作と処理が極めて複雑な心理検査:450点(1,350円)
※( )内はいずれも3割負担の料金
各心理検査の具体例について
ご自身にチェックシートを記入して頂く心理検査は、比較的に手間もかからない為に簡易心理検査となることがほとんどです。
例としては、うつ病の重症度を調べる補助とする『CES-D(抑うつ状態自己評価尺度)』、不安の重症度を調べる補助とする『STAI』、発達障害の傾向などを調べる『AQ(自閉症スペクトラム指数)』などがあります。認知症の簡易検査として有名な『長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)』も簡易心理検査になります。
容姿に一本の木を書いて頂き、描かれた樹木の特徴に反映された本人の内面や心理状態の分析を行う『バウムテスト』などは、専門的な解釈が必要となりますので、複雑心理検査になります。
インクの染みた影絵が何に見えるかを答えてもらうことで投影された内面を分析する『ロールシャッハ』、いわゆる知能検査と呼ばれること『WAIS』などは長時間の検査時間が必要となり、解釈にも時間がかかるような極めて複雑な心理検査になります。
なお、同領域の中で複数の心理検査を実施した場合は、1種類のみの所定点数しか算定できない決まりとなっています。
参考:
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