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なんで『若者は投票に!』っていうんだろ?【東京都知事選挙7月5日】

なぜ選挙が近づくとみんな『若者は投票に!』というのでしょう?

それは、たぶん一言でいうと大人がクズだから。

一言でいうと、大人がクズだから。

それではあまりに乱暴すぎるので、もう少し細かく言うと、
『高齢者は若年層に比べて投票率が高く』
『年齢が上にいくほど組織に属してる割合が高く』
『年齢が上にいくほど、高い地位にいる割合が高まる』
という現状があります。
それはすなわち、
『年齢が上にいくほど、このまま現状が続くことを願う人が多くなる』ということにつながります。
そしてこれは、
『現在高い地位にいて現状維持を願う人が、権力を使って現状維持のためのループを完成させる』ことを可能にしています。

『現状維持したい人たち』が政治をまわす

なぜ、投票率が低いと、特定の党が勝つのでしょう?

それは、『現状維持したい人たち』と『現状維持したい人に従う人たち』が、毎回確実に投票するからです。

全体の投票率が低ければ低いほど、『現状を維持したい人たち』の投じる一票の重みは増え、彼らの力が強くなります。

これはめちゃめちゃ怖いことです。

これが続くと『現状を維持する』人たちだけでいろんなことが決められるようになってしまいます。

すると、どうなるか?
『その人たち』の『その人たちによる』『その人たちのためだけ』の政治が行われることになってしまうのです。
それは、つまり『男性』で『健康な異性愛者』で『大学卒』である『日本人らしい日本人』のためだけの政治が行われてしまうということ。

『怖いこと』と言いましたが、実際問題、これはまさに日本の政治で起きていることです。

女性差別、LGBTQへの不平等、障害者への不公平、外国人外国ルーツの差別が少しもマシにならないのは、この国の中心に『現状を変えたくない人たち』がいるからです。

とても恵まれた家に生まれた権力者が頂点に立ち、まあまあ恵まれた人たちがそれを支える。

これは、中にいる人たちにとってはわかりやすく完成された形態ですが、そうでない人にとっては最悪です。
だって、『現状維持』を目標とする社会は、『現状に困ってる人たち』をそのままにしておく社会ですからね。
ふつうに最悪です。


こんなだから、
選択的夫婦別姓もまだ実現しないし、
同性婚も不可のままだし、
女子学生を減点する医大に補助金が組まれ続けるし、
国会議員のヘイトスピーチが野放しになったりするのです。

若者には希望がある(=クソな大人が多すぎる)


いろんな人が『若い人は投票して!』というのは、『若者が不真面目だから』ではなく、『若者には希望があるから』です。

それを細かくいうと、『現状維持を目標として投票する大人がクソすぎるし、それに対抗できるのは若い人しかいない』と思ってるからです。たぶん。

ロスジェネ世代ふくむ若い人たちは非正規雇用の人も多く、永年雇用制度がふつうだった世代に比べ、『組織の縛り=組織から投票を押しつけられる』ことが少ないと考えられます。

投票率の低さはセルフネグレクト

わたしは、若年層の投票率の低さは、自尊心の低さを反映したものだと考えています。いわば『セルフネグレクト』状態というか...

愛の反対は無関心と言いますが、自分の考えに自信が持てず、自分の未来にも関心を持てない状態が『無投票/白票』につながっているのではないかな。わたしはそのひとたちを責めたくありません。

中には、投票に行ったこともないし、自分は政治について語る資格なんてない、みたいなことを言う人もいて、悲しくなります。

そんなことないよ、と伝えたいです。

いま投票してない人が政治を変える

投票率の低さは、逆にいえば『状況をひっくり返す可能性』ともいえます。

人間には価値があるし、一票にも価値があります。

ひとりの投票行動で『確実になにかが変わる』とは言えないけれど、『少なくとも、現状維持に反対する意思がある』ということは示せます。

現状維持がイヤな人、悪いことが起き続けることがイヤな人、マシな未来にしたいと少しでも思う人、

どうか投票所にいってください。


7月5日は東京都知事選挙🗳です。




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