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Day2,期待と不安(WTBF)

期待通りのバス移動

前日のアナウンスでバスが出るかわからないので、今夜0時までにまた知らせる。との連絡を受けて、年を越してからの続き。

結局、翌日はバス移動ができることになり、「8時に出発する」という連絡が予定の0時を大幅に遅れ、来たのは午前3時過ぎ。

朝のメールを見て「移動する前提で起きてよかった~」と一安心。

そのまますぐパッキングしてチェックアウト。バスも8時に来るはずが、結局来たのは8時半ごろ、さらには3~4時間で現地到着し12時ごろから現地でランチの予定が、結局6時間移動にかかってしまう。

このアバウトさがなんともサウジアラビアのお国柄を感じさせてくれ、期待を裏切らない感じがしました。

そしてまず着いたのが、ランチサイトと併設された機材倉庫。そこでまずジェネラルブリーフィングを行いました。

ジェネブリ~100機の準備

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到着と同時に、軽いパンなどの昼食が用意され、落ち着いたころで大会チェックイが、いつの間にか開始されていました。名前を伝えてゼッケンとポロシャツ、スケジュール表、などをもらい、ジェネラルブリーフィングに移ります。

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私はそこで初めて主催者のMiriam一家の顔を見ることができました。

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オランダで「RIEN JURG PROMOTIONS BV」という会社をほぼ家族経営で行っている様子でしたが、これだけのイベントをオーガナイズはすごいな~と感じつつ、ただ予定外のことが多すぎて焦燥している様子でした。その反面なんとかこの大会を成功させたいという思いも、伝わってきました。

100機の気球は25機ごと各国バラバラに4色のカラーに分けられ、前年大会の反省を生かして休養を入れるなど無理のないようスケジュールが組まれていました。前年Y君は毎朝と夕方飛んだと聞いてたけど、今思うとマジでしんどかったと思います。

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今回私はイエローチーム。

ジェネブリでは、機材倉庫からランチサイトへの積込・保管方法、ゲストの誘導方法、充填方法、100機離陸のレイアウトと、係留のレイアウトが説明され、一つ一つシステマティックに考えられていました。
充填方法などはその国の法律があるため、それをクリアしたうえでスムーズにやる方法を各国は模索していますが、今回もそれに苦労したような説明もありました。


機材アンパッキング

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ジェネラルブリーフィングが終わると、早速届いているはずの機材を確認しに行きます。

機材は輸送時にガスやガソリンを完全に抜いているため、それらをすべて充填する必要があります。

そうそう、実は機材を輸送する段階からこの大会は大変でした。その辺りは海外大会にでる人には参考になるので、また後程まとめます。

ラップをはがし、ゴンドラに詰め込まれている球皮、シリンダー、インフレ―ター、バーナーなどをチェックします。

シリンダーの充填、下回りの組み立てなど、1機二人一組で来ているため、それぞれ2名で行うのは結構重労働。

インフレ―ターのガソリンとエンジンオイルの補給、ちゃんと動くかどうかを確認していると、インフレ―ターのカバーが割れていたり、回らなかったりなど、輸送中にダメージを受けているものが多々ありました。

ただそこは、参加しているパイロットが皆ベテラン中のベテランでしたので、そこにある道具で何とか修理してしまいます。この処置は機材をしっかり熟知していなければ怖くて触れません。皆でサポートし合いながら終わらせました。

バルーンキャンプの未完成度と夕食

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その後夕食に本来宿泊する予定だった、バルーンキャンプ横の食堂に移動しました。

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そこでは未完成のキャンプテントがあちらこちらに見えました。

ツインくらいのテントがいくつも並んでいるのですが、骨組みのままの状態や、壁だけの状態が並んでいました。

会場全体もまだ基礎の工事をしおり、配管や水道管がむき出しのままで、その時点では、「どう見ても期間中にすべては完成しないんじゃないか?」というくらいの状態でした。ただ期待して待つしかありません。

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食堂は大きなテントにビュッフェ形式で食事することができるようになっていて、何とか食事はできるかなと。

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ビュッフェはピタパンやサラダと、豆類のカレーみたいなものが数種類、タイ米やピラ府、パスタなど、種類は豊富でした。ただ、これがサウジ料理なのか?と西洋風っぽくもあり、今一つ特徴が分かりにくいメニューでした。

ただハエはめっちゃたかるし、トイレは1つしかなく、しかもドアが閉まらないという状態。勝手に予想していた快適な状態には程遠い環境なのは間違いありませんでした…。


一方このサイト横は大きな奇岩があり、ライトアップされた光景を初めて見たときはとても幻想的で、感動したのを覚えています。(写真なくてすみません)

これが完成していてホテル横で食事が取れればどんなに快適か。半分期待、半分あきらめな的な感覚でした。

アーティストキャンプへ避難

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その後、バルーンキャンプは宿泊ができないため、BF後に行われるコンサートのアーティストが宿泊する予定のアーティストキャンプに、避難して宿泊することになりました。コンテナを並べた簡易的なツインの宿泊所となっていました。

(実際着いたのは真夜中、宿泊者リストもない状態だったので、カギは先着の取り合いでした)


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お部屋の中はツインの個室で快適に過ごせる内装でほっと一安心。

しかしシャワーを使うと水漏れがあったり、部屋によっては便座がなかったりなども、それぞれ不備がたくさんあるようでした。

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私たちの部屋はシャワーを浴びたら水漏れでびしょぬれなので、右下にワイパーを置いてあります。

ただ、もうこの時点では多少のことでは驚かされない気持ちになっており、もはや安心して寝れればよいかなという状態でした。


とりあえず、予定では翌朝最初のグループ25機がフライト予定。ただその他のチームも、フライト時の状況が読めないため全員参加する予定でした。軽くシャワーを浴びて、その日はすぐ就寝。明日のフライトの機体よりも、ちゃんと飛べる状態なのか?といった不安のほうが大きかったかもしれません。


つづく


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