Day5、余裕(WTBF)
余裕
前日の100機フライトが無事に終わり、気持ち的にかなり余裕が出て来たこの日は、2回目の100機同時フライトになりました。
朝機材をランチサイトに持っていく様子
流れがわかっているだけに、各機かなり落ち着いてゆっくり準備を行うことができました。
なんとなく、先頭で飛ぶはずのTantora気球の準備もゆっくり進められているように見えました。
この日の風は北西~西の方向で、メインの遺跡のある辺りに、地上風で我慢すれば行けなくはないが、正直あまり楽しめないコースとなりました。
その代わりAlUra周辺には遺跡以外にパームヤシの木を栽培する農場や、ラクダやヤギの放牧がおこなわれているエリアがあります。
この日はそれらの農場上を通過するのがメインの風になりそうでした。
農場といっても管理する人が特にいるわけではないので、あまり人との触れ合いはなかったのですが、広大な土地に広がるヤシの木はサウジアラビア独特の光景でした。
ゲスト待遇
今回の大会で飛ぶ気球は、実はゲストを乗せなければなりません。今回一緒だったのはこの二人。
アバヤを着てますが、中身はホント今どきの20代女性。
首都リヤドから来たらしく、ずーっとハイテンションでしゃべる左側の子と、冷静に携帯写真を取る右側。
何話してるかサウジ語だから全然わからんけど、携帯写真のアプリやSNSを使って遊んでたので、まぁ会話内容は大体想像がつきました。
後々知るのですが、このフライトに来るゲスト達かなーり裕福。前泊、朝食、フライト、送迎車等で約€1000/人だそうです。
なるほどと思ったのが、この日たまたまホテルの空き地が降りやすくなっており、低空で飛んでいると管理人らしき人に手招きされたので、そのまま着陸。
すると、チェイスと同時に送迎の車が気球に横付けされ、一緒に片付ける素振りも見せず、そのままバイバイ。
いやいや、マジか。これが王国貴族の感覚か〜とその時は思っていましたが、あとから値段を聞きそれも納得しました。
慣れと飽き
AlUlaにきて4日もたつと、すでに周りの光景や遺跡群、100機規模のフライトにも見慣れてしまうようになってしまいました。
早朝の日の出や、夜の遺跡のライトアップと澄んだ星空は、初めて見たときかなり感激していましたが、日本チームの間でもそれらに見慣れてしまうことに、慣れの怖さを実感する声がありました。
ただそれと同時に、毎日のフライトやサウジの砂埃にも体が慣れてきて、余裕を感じるようになった日でもありました。
せっかくだからもっと刺激的なフライトをしたい!
そう思うのは私だけではなかったようで、以降ちょっとしたゲームを行うようになりました。
つづく
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