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SOLABASEについて

2016年から少しずつ進めてきたSOLABASE計画。熱気球パイロットとして、ずっと作りたかった場所が来年、渡良瀬に完成しようとしてます。この場所をたくさんの気球人と気球が好きな人に知っていただき利用してもらうために、この場を借りて紹介したいと思います。

今回はこのSOLABASEについて
①SOLABASEの特徴
②作った理由と道のり
③SOLABASEのこれから

にまとめて書きます。

【SOLABASEの特徴】

SOLABASEをざっくりまとめると「気球のために作ったガレージ&ゲストハウス」です。他にも渡良瀬にはクラブハウスがいくつかありますが、それらとはまた違う場所を目指しています。
その主な特徴として

①誰でも使える、オープンな場所
SOLABASEは気球人のみならず、一般の方も気軽に利用できる場所を目指しました。なのでWebから誰でも利用予約ができ、気球人以外にも開放します。渡良瀬遊水地に隣接し、東武日光線柳生駅から徒歩10分の立地なので、電車で来ても便利です。メインは宿泊ができるゲストハウスと、機材を置ける倉庫として営業しますが、フライトの集合場所や休憩所、講習の貸しスペースなど、多目的な場としても活用できます。また将来的にはCafeの併設や、定期的に大人の部活動が開けるようにしたいと思います。

ここは北海道から九州まで、渡良瀬遊水地で飛ぶ人が集まって気球人と交流する場になってほしいと思っています。せっかく1年中飛べるのだから、オフシーズンに機材を預けるついでに来たり、旅行や仕事で関東に来るついでに渡良瀬で飛べる!それが気球人の特権なんじゃないかなぁと。もちろん個人で体一つで乗り込んでOKです。関東に来たら一度は寄って行ってください。
初めて飛ぶ人も大歓迎です!エリア情報のサポートから、学生のトレーニングでも利用してもらえると嬉しいです。もっと渡良瀬で、もっとたくさんの人が飛んでくれることを願っています。

現在のリビング↑


②食う寝る飛ぶを快適に
熱気球にとって前泊はつきもの。だからこそ、快適に寝れるゲストハウス、仲間と談笑できるリビングや広いキッチン、フライト後に気持ちよく昼寝できるハンモック等も用意しました。今でも快適に過ごせるのですが、完成時はウッドデッキを作ったり、焚火場を作ったりなどいろいろ改造していきます。
他にもBBQセットやプロジェクターもそろえて、キャンプと映画で夜を過ごし、朝は気球とコーヒーで始まる。そんな気球ならではの贅沢な時間が過ごせる場所を目指しました。
そこに各地方からのお土産と一緒に来てくれると、僕はもっと喜びます(笑)快適な布団を用意するので、おいしいお酒と肴を待ってます!

建設計画の模型(仮)↑

③気球に最適な保管設備

そして最大の特徴が、気球に最適な倉庫です。使用期間の9割以上の時間が保管される気球にとって、その保管環境ほど機体にとって重要なことは言うまでもありません。新品であれば数百万する熱気球なのに、ホコリやカビを被りながら高温多湿の倉庫に保管されるのは耐えがたい状況なはず。高価な機材だからこそ、長く使用できるように最適な保管環境を考えました。

具体的には
・湿度調整により、高温多湿な日本でも乾燥させて保管可能な倉庫
・機材をインフレさせながら乾かせる中庭
・誰でも積込作業を楽に行えるリフトとチェーンホイスト
・機材の清掃ができるコンプレッサーや高圧洗浄機の設置
・球皮修理ができるスペースとミシンの設置
・管理者常駐による機材のセキュリティ
・シリンダー保管と日曜充填の代行、シリンダーの貸出

これらは基本的な部分で、今後要望に応えて、できることを増やす予定です。

常時じゃなくても、オフシーズンのみの保管もOKです。球皮だけ九州から数チーム分まとめて送ってもらうのもありだな~とも、考えています。

また、預けられた機材はきれいに整備され、古いものから新しい機材まで、まるでクラシックカーが展示されているような保管状況を目指しています。気球人にとっては、いくつものメーカーを見比べることができ、新しい機体選びに最適な場所になるはずです。その比較が新しい機材の発展につながりますし、所有者に確認をとったうえで少しBASEの中庭でインフレもできるような環境です。しばらく使わない機体は、機体は無いが飛びたいパイロットに貸してあげたり、それがつながりでチームを組んだり、そんな場所になればいいと思います。

これら①~③の特徴が1か所で複合的に機能していくことが、SOLABASEの最大の特徴でもあります。

気球に便利な設備はもちろんですが、人が集まる場にすることを大切にしたいと思っています。
全国から来たパイロットが立ち寄って、親父チームも若い学生も、一緒になってテラスでしょーもない話で半日過ごしてるくらい、居心地のいい場所にしたいなぁと思っています。

【作った理由と道のり】

①バックパックで旅をしたら、何でもできると思った。
こんな場所を思いついた最初のきっかけは、パイロットになる少し前の学生時代、バックパッカーでよく利用していたゲストハウスでした。いつのまにか、こんな交流を生み出せる場を、気球と組み合わせて作りたいと考えるようになっていました。また貧困国を訪れた際は、生死に脅かされない日本の恵まれた環境を実感し、ただレールに沿って生きていくことへの罪悪感を感じました。

②修業期間、飛びたいけど、人もいない、機材もない
就職後に上記の構想を少しずつ膨らませ、2016年に退職。独立後1年は日本のゲストハウスをで居候させてもらいながら働き、運営を学びました。また気球体験をしている会社やクラブで手伝いをさせてもらい、気球を仕事としてやっていく実情を学びました。平日もガンガン飛びたかったのですが、自分で機材はなかったため、フライトするのに苦労しました。そのころから、「個人で飛びたいときに飛べる場所があったらいいのに。。」と思うようになっていました。

③日本の気球環境
その後、自分で中古機材を購入し管理をするようになると、日本の高温多湿な自然環境は、気球にかなりのダメージを与えていることがわかりました。そこから「熱気球に最適なガレージがあり、体一つで気軽に飛べて、交流ができる場所」を作りたいと、少しずつイメージが具体的にできてきました。

④解体2年、建てるの1年
そうしているうちに、友人パイロットの紹介で、渡良瀬遊水地近くの空き物件を教えてもらいました。大家さんも処分に困っていたので、ぜひ地域のためにも活用してほしいと快諾をいただき、2016年12月頃からSOLABASE計画が始まりました。

リノベ開始当初↑

それはもうゴミだらけの古民家だったので、リノベーションよりも、まずごみ処分が大変でした。お金のない僕は業者に頼めないので手作業でごみの処分と茅葺母屋の解体を進め、気づけば丸2年費やしていました。
さらに住める状態にするために大工さん技術を学びながらセルフリノベーションをして1年が経ち、ついにこの冬に快適に住めるまでになりました。

リノベ開始当初の部屋↑

現在の部屋↑

この3年は書き出したら止まらないほど濃い日々でしたので、いずれ何かにまとめ手書きたいのですが、あえて言うならば、たくさんの人の協力無しでは絶対にできませんでした。手伝ってくれた方々には感謝で頭が上がりません。この場所ができることで、少しずつ恩返しが出来ればと思っています。

【これからやりたい事】

そんな経緯で今に至るSOLABASEは、11月現在まだゲストハウス部分しかできていません。来年2020年にガレージを新設し全体が完成する計画です。4月に行われる渡良瀬での日本選手権のころには完成している予定なので、渡良瀬に来たらぜひ一度寄って来てください!(←追記:4月は難しそうです。。すみません。)
ただSOLABASEの完成はまだスタート地点です。僕の頭の中では、ここを拠点にまだまだやりたいことがたくさんあります。その中身をちょこっとだけ。

①つなぐ場にする
世代をつなぐ

先人の経験を継承する場として、先輩パイロットと若手パイロットが情報交換できる場所にしていきたいと思っています。気球を知れば知るほど、飛行技術以上に、空に関して無知を感じています。それらをしっかり継承できる場として、ベテランパイロットと若手でチームを組むマスターズ大会やワークショップを開催なども考えています。だからこそ、学生にもガンガン利用してほしいし、日本全国の重鎮パイロットの方に来てほしいしのです。ウチの親父が喜びます。

地域・世界をつなぐ
ご近所さんと気球人が交流できる場所としても、開けた場にしたいと思います。気球は地域とともにあるべきで、地域密着のスポーツとしてもふさわしい乗り物だと思います。気球でいえば佐賀がモデルですが、他スポーツにある今治FCのような形も目指しています。長期視点で地域と取り組むきっかけの場所になりたいと考えています。
一年中飛べる渡良瀬なので、日本全国からのパイロットに来てほしいのは前述した通りですが、海外からのパイロットを受け入れる拠点にもなります。海外のパイロット友人が日本で飛びたいと言っていたら、ぜひSOLABASEを案内してあげてください!

年始の餅つきでご近所さんも参加↑


パイロットとクラブをつなぐ
今後は機材や人もシェアする流れになっていくと思います。
クルーが減って困っているクラブもあれば、逆に就職転勤などでクラブに入れてないパイロットクルーがいたり、フライト環境に苦労している方はたくさんいると思います。そんな人とクラブをつなぐ役割も果たしていきたい。全然飛ばない高齢クラブがあるのに対し、飛びたいけど機材がない若者がいる。そのために、SOLABASEでリストアップしておけばマッチングができるよう、機材やクルーのサポートを可能な限りしていきます。そしていつか、BASEで出会った仲間と新たにクラブを作り、好きなだけ飛んで欲しいと思います。

②空の情報発信基地
人と機材がつながると、次にほしくなるのが情報です。エリア情報、クラブ活動予定、気象、国内・海外の大会、競技結果の速報と分析、最新機材、最新のフライト技術など、日々更新される情報をできる限り収集・発信し、空の情報発信基地にしていきたいと思っています。これは一人でやろうと思うと途方もない作業になってくるので、得意な方を探しています。

③遊びも競技も世界最強のクラブ
競技の世界では複数機の連携は進んでいますが、世界は歯磨きするように毎日飛んでいるので、日本でも毎日フライトできる環境が必要です。量は質に勝る。どちらも大事だけど海外に負けないようにするにはまず量が必要だと感じてます。SOLABASEはそれを目指すチームがいつも集まれる、合宿所のような拠点にしたいと思います。そして気球で生きていく人が毎日飛べる仕組み作りも進めたいです。
ただ気球の楽しみ方は競技だけじゃなく、アドベンチャーや記録挑戦、ガス気球等もあるので、そんなプロジェクトもSOLABASEを利用するチームで楽しめる、遊びも競技も全力でやる人が集まる場にしたいと思っています。

④日本発のゲーム
気球の遊び方はまだまだ可能性が広がっていると思っています。特にAR・VR、ドローンなどを取り入れた気球は、確実にエンタメ性が広がり、面白くなっていくはずです。見てる人がわかりやすく面白く、パイロットがやりがいのあるゲームを、ここから創っていきたいと思います。また、スポーツの発展として見ていくと、渡良瀬だからこそできる気球と、スカイダイブやグライダーとの複合も、ゲーム感覚で始めてみたいなと思っています。

⑤夢
そうしてたどり着きたいのは日本発のプロリーグ。観光フライトはできないけど、スポーツとしてのバルーンを、世界に先駆けて発信できる可能性が日本にはあると考えています。30年後、気球パイロットがサッカーや野球選手と並ぶ、子供の夢になることを夢見て。


ちょっとワクワクしてきませんか?

笑われてもしょうがないのですが、どれも本気です。もしこれを読んで、どれか刺さるものや、新しいことを思いついたり、何か感じた人がいたら嬉しいです。もし興味や要望があったら、メールでもSNSでも気軽に連絡ください。SOLABASEは気球と一緒に生きていきたい人が、やりたいことを好きなだけ叶える場所にしていきたいと思っています。特技を活かしてカフェや食堂を一緒にやったり、グッズを売ったりしてもいいと思う。ゼロから生み出す苦しさはありますが、一人じゃなく仲間はきっとここにいます。だって僕がそうだから。

MAIL: contact@solabase.com
WEB: https://www.solabase.com/
今村辰之助

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