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Stripe入社1年、好きな自社プロダクトについて熱く語ってみる!

「初めまして!」の方も、また、「ご無沙汰です!」の方も、こんにちは!Stripe 東京オフィスで事業開発を担当しています、ナカヤマです。

いつもMeetupで、アウトプット大事!という言葉を聞きながら過ごして来たにも関わらず、ほとんどアウトプットをしてきていなかったので、今回は、Stripe アドベントカレンダー 2019 の貴重な1枠を頂いて、私の好きなStripeプロダクトについて熱く皆さんにお伝えしたいと思います。

まず初めに自己紹介

2019年1月7日Stripe入社、入社1年記念まであと少し!というところに来てますが、前職はFacebook、その前はなんとAngry Birdの会社 Rovioで日本オフィス現地採用一人目として事業開発&パートナーシップを担当しておりました。最近は、外資系Techスタートアップに務めておりますが、もともと、社会人経験のスタートはSIerでして、ソリューション営業やアカウントマネジャー的な役割で、7年ほど、NTTデータの関連会社、EDS、HPとお世話になり、インフラ運用のアウトソーシングから、MSのパッケージソリューションの販売、金融系企業向けの基幹システムの開発、運用などなど、経験させて頂きました。

ですので、最近は、Facebook、Rovio、GREEと長らくBtoC向け(BtoBtoCもちょっと)の企業でお勤めすることが多かったのですが、BtoB向けソリューションを広めるというStripeでのお仕事は、多少、古巣に帰ってきた感すらあります。

Stripe Productって?

早速ですが、皆さんが好きなStripeプロダクトは何でしょうか?ここでいうプロダクトですが、決済のコア機能であるPaymentsや、BillingConnectと言ったソフトウェアレイヤー、また、米国法人設立支援のAtlas、日本では未ローンチのTerminalIssuingを指します。

Stripeのプロダクト開発の根幹にあるのは、Operating Principles/Stripeが大事だと考える行動指針の1つである”Put User First”という考え方です。使って頂いてる利用者様の声を丁寧にヒアリングし、製品開発に繋げている為、Stripeが世に送り出した送り出したプロダクトの多くは、誰かの問題・これがあれば良いのに!に、ストレートに響きます。Stripeのプロダクトマネジャーはかなりの数のユーザインタビューを行うのですが、それにより、プロダクトチームの独りよがりではない、実際にお使い頂けるプロダクトをリリース出来ているという実績に繋がっているのでは、と常々思ってます。

Stripe 三兄弟 不遇の長男 [Connect]

前振りが長くなってしまいましたが、そんな、優秀なメンツが揃ったStripeのプロダクト群ですが、私の断然一押しは、ほんとは凄いのに中々凄さが理解されず、実力を発揮しきれていない(と思われる)Connectです!

決済コア機能司るをPaymentsを両親とするならば、決済処理の前後で活躍するConnect、Billing、Radarは、言わばStripe 三兄弟。(三姉妹でも良かったのですが、Stripe FounderのPatrick & Johnも兄弟、それも実は三兄弟なので、ここは兄弟で)この中でも、実は、一番歴史が古く2012年にリリースされたConnectは三兄弟の長男、続く、2016年リリースの不正利用対策ツールRadarは次男、サブスクソリューションBillingは、なんと2018年4月リリースの断然三男末っ子となるわけです。

Stripeを使い決済をすれば無料でご利用を頂け、更には有料のプレミアムプランも提供しているというちゃっかり次男Radarと、末っ子的な親しみ易さと、サブスクリプションビジネス・Go_SaaSの盛り上がりという世の中の流れをしっかり掴み、おそらく、一番認知度が高いであろう三男末っ子Billing。

かたや、長男Connectは、なんか凄そうだけど、明らかに他プロダクトより実装が断然複雑ということもあり敬遠され、中々、みんなに理解されない苦労人。そんな、かなり調子の良い弟2人を持つ不遇の長男 Connectを、私はどうしても応援せざるを得ません!

以下、私が思う不遇のお兄ちゃんConnectの凄いところについてお伝えしていきたいと思います。

ここが凄いよ、Connect! ①- あれもこれもConnect!

Connectですが、営業資料などでは、「プラットフォームの為の決済インフラ」と通常ご紹介するのですが、この「プラットフォーム」という言葉が非常に厄介で、分かりそうで分からない、人によって定義が変わるマジックワード。敢えて、理解の幅を狭めない様に、別の言葉で説明すると、Connectは、お金を払う人と、その払われたお金を”最終的”に受け取る人が複数いる場合のお金の流れ・業務運営を支援するアプリケーションレイヤーです。

お金を受け取ること自体はどの事業活動でも発生するので、実現難易度としては高くなく、シンプルなものならStripeのCheckoutご利用頂き、数時間の間に実装が出来てしまう筈です。が、受け取ったお金を、対価の対象のサービス・プロダクトに応じて、それぞれ、別の第三者に払うとなるとどうでしょうか? お金を最終的に受け取る第三者が多ければ多いほど、それらの登録・管理の手間は膨大でしょうし、手数料を徴収するなら、関わるロジック、業務プロセスが必要になります。また、最後には、実際に現金を各指定の口座宛に支払う経理業務も発生します。これらの多岐に渡る業務プロセスを一手に引き受けてくれるのが、Connectです。

お金を払う人と、受け取る人が複数と説明しましたが、具体的にどういったビジネスを意味するのか、あまりイメージがし辛いところもあるかと思いますので、以下、纏めて見ました。

Connectの優秀さが少しは、伝わったでしょうか?ご覧頂いたらお分かりの通り、今話題のキーワード、シェアリングエコノミー・マーケットプレイスや、SaaSといったビジネスもConnectが得意とするところです。もし、現在、考えているビジネスモデルに近いモデルがありましたら、是非、Connectをご検討ください!

ここが凄いよ、Connect! ②- 法令対応も支援します!**

非対面決済・クレジットカードの利用においては、2018年に施行された改正割賦販売法により、カードブランド各社の加盟店管理に対する条件がより厳密化しています。その1つとして、上記にあげた様な、決済を受けた事業者のその先に決済代金を受け取る別の事業者(ConnectではConnected Accountと呼ぶ)があった場合において、加盟店申請基準がより厳しくなり、今までであれば加盟店登録を求められていなかったケースでも、Connected Accountの加盟店申請を求められることが増えてきました。

でも、Connectなら大丈夫!Connectは、対象となり得るConnected AccountのKYCだけではなく、カードブランド各社の指示に応じて、Connected Accountの加盟店申請を行い、問題なくクレジットカード決済をご利用をいただけるサポートをします。

この点については、実際に事業検討を進め始めないと、具体的な対応要件や業務実現にあたっての課題など、イメージして頂きにくい点が多いかと思いますので、前段にあげた様なビジネスモデルをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

ここが凄いよ、Connect! ③- この先もあるよ!**

色々と出来過ぎるが故に分かってもらえない不遇の長男Connectですが、そんな彼には更にその先の可能性があるのです!現在、日本で皆さんにご利用をいただけるConnectですが、あくまで、入金の為の決済が伴った、複数の第三者への払い出しを含むお金流れを支援していますが、Connectの派生機能としてConnect Payoutsがあります。

Connectが提供する、①複数のユーザよりお金を受け取る(決済機能)と、②それぞれに応じて複数のユーザ・事業者に払い出す(出金機能)という大きな2つの役割のうち、出金機能をのみを切り出しご利用を頂けるのが、Connect Payoutsです。これまで経理関係の機能構築や、業務運営に関わった経験のある方なら良くご存知かと思いますが、出金先が多ければ多いほど、掛かる業務工数は膨大になり、事業運営の大きなボトルネックの1つとなります。そんな業務課題の解決策となり得るのがConnect Payoutsです。

が、大変、残念ながら、現時点では、日本ではご利用を頂けません…。現在、ローンチに向けて諸々と社内調整を行なっているところですので、皆様からのインプットを絶賛求めております。是非、使ってみたい!といったニーズをお持ちの方は、一度、ご連絡を頂ければ幸いです。

最後に

これまでアウトプットをしてこなかったせいか、Connectへの思いが熱すぎるせいか、当初の想定以上の長文になってしまいましたが、少しはConnectの良さをご理解頂けましたでしょうか?不遇の長男という表現をしてしまいましたが、一度、ご利用を頂くと、「もう、Connect 以外考えられない!」と言って頂くことが多いのもConnectの特徴の1つです。日本国内で同様なソリューションは存在しないので、是非、新たなビジネスモデル、または、既存ビジネスの業務効率化を進められる際には、Connectの利用を、一度、ご検討を頂けると嬉しいです。

2019年は、Go_SaaSのローンチもあり、三男Billingにかける時間が多かったのですが、2020年は長男Connectを猛プッシュしていきたいと思いますので、宜しくお願い致します!

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