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鈴木大拙の思想

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大拙先生が大事にしていた思想について考察しています。
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記事一覧

大拙の「無分別の分別」は行を意味する

 鈴木大拙は、代表作のひとつ【禅の思想】の中で「無分別の分別」を大いに語っています。そし…

大拙の「霊性」は「仏人兼用概念」

 現代の学者の書いた鈴木大拙の解説本を読むと、どれも知性的に割り切り過ぎているように思い…

鈴木大拙に「体用論」はあるのか?(2) ~蓮沼直應氏の体用論~

更新 2024.6.8  蓮沼直應氏は、小川隆氏と同様に、「大拙の体用論」という言葉で鈴木大拙の…

鈴木大拙に「体用論」はあるのか? ~小川隆氏の体用論~

更新 2024.8.25  はじめに、鈴木大拙は、二分性の分別を凌駕する「無分別」「不二」「即非…

鈴木大拙の見性内容

更新 2024年8月21日  大拙先生は、渡米前の1897年(明治30年) 、27才のとき、釈宗演老師のも…

鈴木大拙の「即非の論理」とは ~般若系思想~

更新 2024年5月13日  鈴木大拙の言葉に「即非の論理」があります。この不可解な論理を明快…

鈴木大拙の不生思想 「ただ不生のまま」

更新 2024年5月12日  盤珪禅師は江戸時代前期に活躍された臨済宗の僧で、いわゆる不生禅の生みの親である。禅師は「不生を念に変えるな」、「30日間だけ念を消す努力をしてごらん」と言う。  (不生禅の要旨は ↓ 参照)  この不生禅だが、後世に残された盤珪禅の聞き書きを読むと、「仏心」の文字が目立っている。また、現在世に出ている解説書を見ても、盤珪が「不生」とのみ言っているところを「不生の仏心」と修正していることが多いようだ。なぜかというと、現代の仏教者がこの「不生」

日本的霊性 抄(要点まとめ)

鈴木大拙著「日本的霊性」の入門的紹介 (更新 2024.6.2) はじめに  鈴木大拙の「日本的霊…

大拙禅学まとめ図

更新 2024.8.25  2020年9月、龍雲寺での、円覚寺横田南嶺管長のご講話「鈴木大拙に学ぶ」が…

精神と霊性 ~知の衝突~ 無位の真人 ノンバイナリー 

更新 2024年6月16日  私たちは男でなく女でなく、ノンバイナリーでもない。これに限らず、…