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スライド1枚で伝える「玉露の製造工程」

こんにちは。遠藤霜空そうくうです。
煎茶道 黄檗売茶流おうばくばいさりゅう 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。

今回のnoteでは、前回の「煎茶の製造工程」に続き、玉露の荒茶あらちゃの製造工程についてスライド1枚にまとめてみました。

※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。

玉露(荒茶あらちゃ)の製造工程

玉露の製造方法は、基本的に煎茶と同じです。
しかし、玉露の茶葉は水分が多く、柔らかいため、茶葉を傷付けてその風味を損なわないように、取り扱いに十分な注意が払われています。

蒸熱じょうねつ

生葉を高温の蒸気で蒸します。お茶の緑色を保ち、青臭や悪臭を取り除きます。

[Point]
玉露の生葉は、水分が多く、非常に繊細です。豊富な乾き蒸気を使用し、投入量は少なめにして、短時間で蒸します。

粗揉そじゅう

攪拌や揉みながら熱風で乾かします。茶葉の水分を均一に蒸発させます。

[Point]
煎茶よりも弱い圧力で揉みます。また、光沢を落とさないように、茶葉の温度を低めに設定します。

揉捻じゅうねん

熱を加えずに茶葉を揉みます。形を整えながら、茶葉全体の水分を均一にします。

[Point]
煎茶よりも弱い圧力で、短時間で揉みます。

中揉ちゅうじゅう

茶葉を軽く揉みながら熱風で乾燥を進めます。均一に水分を除き、茶葉を撚りながら細かくします。

[Point]
茶葉の温度を上げすぎないように注意を払いながら揉みます。

精揉せいじゅう

茶葉に熱と力を加えながら揉み、針状の形に整えます。この工程でお茶の形ができあがります。

[Point]
煎茶よりもやや低温で、圧力を徐々に加えながら揉みます。玉露特有の光沢を出し、香味を発揚させます。

乾燥かんそう

揉みあげた茶葉を熱風で乾燥させます。長期間貯蔵しやすくなり、茶葉の香味を発揚させます。

[Point]
煎茶よりも低温で、やや時間をかけて乾燥させます。


最後に私が開催している煎茶道教室のご紹介です。日本橋・人形町で黄檗売茶流おうばくばいさりゅうの煎茶道教室を開催しています。煎茶道だけでなく、日本茶や日本文化について皆さんと一緒に学んでいきたいと思っています。是非遊びにきてください。

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