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ボールペンの書き心地を楽しむ新たな方法:コーヒーの産地との関係性を考える

自己紹介にも書きましたが、文房具とコーヒーが好きです。このタイトルの内容はZINEのイベントに出す予定が間に合わなかったため、今回noteに書き直しました。せっかく書き直すなら、と修正し始めたら思った以上に加筆してました。

コーヒーは産地が同じでも農園やコーヒーの品種、コーヒー豆にするまでの処理の仕方、焙煎度合いで味が変わります。したがってコーヒーの大まかな特徴でボールペンの書き心地を当てはめることになります。また僕はコーヒーの資格を持っていないのでコーヒーの特徴や味の定義が違う!ということもあるかもしれません。ボールペンも違いをすごく敏感に感じる訳ではないので、あくまで個人的に楽しんでやったことだと暖かく思っていただけると幸いです。

そもそも何でこんなことを考えたのか、まずは経緯から書いていきたいと思います。

お気に入りのボールペンはありますか?

皆さんはOKB48総選挙というものをご存知ですか?
OKBとは「お気に入りボールペン」の略で、毎年選抜されたボールペン48本から、好きなペン(推しペン)に投票し、「筆箱のセンター」を決めるというユニークで楽しい企画です。
毎年、秋頃から始まると思います。今年は新製品が多く発売されているので、特に楽しみな年になります。気になった方はぜひ参加してみてください。

僕は何年か前から投票しているのですが、第12回と第13回で投票コメントが投票結果を解説するYouTube番組で取り上げられました。
この取り上げられた2回は、コーヒーの味で推しのボールペンの魅力を表現していました。
今回はこのときの考え方を改めて整理しました。

まずは採用された2つのコメントを紹介します。

この時はぺんてるのCalm(カルム)というボールペンに投票しました。

見た目(アロマ)、握り心地(フレーバー)、青き心地(アフターテイスト)の3点で評価したときの総合点の高さです。
見た目はポップでシンプルにしながらも革調のグリップを長くすることで道具としての質感の高さを感じました。握り心地はそのロンググリップで持ちやすく、革調のシボが点あたりになるため滑らかでサラリとした触感。書き心地もボディの軽さと相まって絹のようなスムースさ。
まるでスペシャルティコーヒーのエチオピアのようだと感じました。

推しのボールペンをコーヒーで例えるとどんな感じになるんだろう?漠然とそんなことを思いながらコーヒーの特徴を調べてまとめました。「油性インクなのにサラサラ書けて、シンプルなデザインも相まって軽やか」という感じです。
ただ、この時はコーヒーの味と書き心地をどう関連させるか整理したわけではなく、なんとなくの感覚で例えていました。
今回改めて整理すると、この時の産地とは別のものになりました。
またボールペンの評価の仕方については、別に整理して記事にしたいと思っています。今年のOKB48総選挙に間に合わせたい!

ちなみにこのカルムのデザインは無印良品の家電を多くデザインされている、三宅 一成さんです。言われてみるとちょっと無印良品と共通する部分を感じませんか?

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(ボールペン1本なら近くの文房具屋さんで買った方がいいと思います!)


昨年の第13回では定番の三菱鉛筆のジェットストリームに投票しました。

今年は、これが今の日本の「ふつうのボールペン」だと再認識したから。
ずっと見た目が残念だなぁ、と思っていたら今年に念願が叶って一般販売された海洋プラスチックモデルがシンプルなデザインですぐに買ってみました。
でも。この2つを並べてみるとスタンダードなジェットストリームがすごく魅力的に見えたんです。オシャレで意識高い系に対して、安心する野暮ったさというか。書き味はもちろん最高。
コーヒーも豆を取り出す精製方法のトレンドで華やかさやフルーティさが強調されたものが多く出て、本当に自分が飲みたいコーヒーってこういうのだったっけ?
ということを思い、ブレンドコーヒーに興味を持った年だったので、すごくリンクしました。

2023年の投票した時、コーヒーのトレンドはコーヒーの実から豆を取り出す工程で色々な方法が登場しました。(アナエロやインフューズドコーヒーとか)それは今まで飲んだことのない強烈なアロマや果実感で驚きましたが、毎日飲みたいコーヒーは酸味と苦味のバランスがとれた味がいいなと思い、ブレンドコーヒーをよく買っていました。そんな気持ちを反映して毎日使いたいボールペンも新しい個性的なものではなく「ふつう」に良いと感じられるジェットストリームのスタンダードモデルを選びました。洗練された海洋プラスチックモデルも出ましたが、ちょっと野暮ったいデザインも文房具らしくて愛着を感じました。

ジェットストリームスタンダード(左)とジェットストリーム海洋プラスチックモデル(右)

前置きがとても長くなりましたが、2年間もボールペンの書き心地をコーヒーの産地の特徴で例えてみたのできちんと整理してみようと思った次第です。
今回ある程度整理し、まとめることができたので第13回のOKB48の候補ボールペン48本を産地ごとに分類してみました。

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