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成績も自尊心も下がっていく(人生振り返り③)

 中学生になってから新たに直面した悩みは「授業中寝てしまう」ことである。ちなみに大学生になった今でも解決していない。

 もともと中学生になる前から兆候はあった。物心ついたときから朝起きるのが苦手で、起きようとすると立ち眩みがあったり、食欲がなくて朝食が食べられなかったりしていた。また、中学受検の頃から塾や習い事で眠くなることが増えていった。

 まさか、毎年面談で言われるほど大きな問題になるとは思っていなかった。
「またおたくのお子さん寝てますね、って言われるの嫌なんだけど。いい加減にしてくれる?」面談の時期になると母はいらいらしながら言う。私だってなんとかできるならしたい。授業をきちんと受けられない自分を周りがよく思っているはずはないし、自分で自分が欠陥品のように思えて仕方がないのだ。幸い中高一貫校なので成績がどんなに悪くても高校生にはなれる。それも災いしたのかもしれない。

 忘れもしない、中3の2月末。突然の緊急事態宣言によって私たちの学校生活は奪われた。その後オンラインで授業は受けられたが、なんだか釈然としない高校生活の幕開けとなった。オンラインだったからさぼり癖がついたのもあったかもしれない。

 科目間でばらつきはあったが成績はどんどん下がっていった。世界史は最下位だった。世界史が苦手なのだと判断し、高1の冬、理系を選択した。理系のほうが生涯年収が高い傾向にあること、理系が多数派だったこと、文系選択の女子のキラキラした特有の雰囲気が苦手だったこと、が理由だった。最悪文転すればよい、と。

 こうして理系を選択した。そして、成績がぎりぎり真ん中だったことと、あまり希望者がいなかったこともあって、その年から新設された医学部進学クラス(理系上位クラス)になった。これが高2の春のこと。

 授業中起きていられないような人間が上位クラスになると、どうなるか?答えは落ちこぼれてふてくされる、だ。先生たちも
「こっちは上位クラスだから説明は省くぞ~」などと抜かしおる。ついていけない。わからない。でも、自分のせいで授業を止めるような真似はしたくない。わからない。つまらない。眠iern@rjrち……zzz….zzz…..

 ワタシッテホントウニリケイニナリタカッタノカナ。

 翌年、私は下位クラスに落とされた。当然の帰結である。
人生振り返り④につづく





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