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0103「野々村社長の言葉」

そんな訳で野々村社長はまさにコンサドーレの社長になるべくしてなったような人物だ。これが就任当初から営業利益数十億円のクラブだったりコンサドーレではないクラブの社長ということであれば話は違っただろうがとにかくタイミングとポジションがぴったりだった。

選手補強の面では就任翌オフに小野伸二を獲得、さらに翌年には稲本潤一を獲得した。この補強によって戦力面で助けられたのはもちろんだが、全国ネットでほぼ取り上げられないJ2のクラブにとって彼らのネームバリューは絶大な効果を発揮したと思う。札幌サポーターではない人とコンサドーレの話ができる機会が確実に増えた。そしてここからは完全に想像だが、日本のトップ、そして世界を知るこの2人がチームに植えつけたマインドは若い選手も多いコンサドーレにとって今でも影響を与えているに違いない。ただし彼らも野々村社長が示したというチームのビジョンがなければ北海道まで来てくれることはなかっただろう。

ミシャことペトロビッチ監督の招聘も社長の判断力によるところが大きいだろう。金額面で決して簡単に呼べない監督に対してフリーになった直後にオファーを入れる判断はサッカーを深く理解していないと難しい。さらにその当時指揮を取っていたのは前年にJ2優勝、当年も当時のJ1最高順位(タイ)を残した四方田監督である。四方田監督にも監督のキャリアとしてのビジョンを示した上で監督交代、そしてヘッドコーチとしての残留を納得させてしまったのだから見事としか言いようがない。

そして今年は選手の流出を最小限に抑えながらも(都倉選手の流出は想定外だったようだが)若く実績のある選手を複数獲得し、未来に向けてワクワクするチームづくりが進行中だ。並行してクラブの財政規模も拡大の一途を辿っている。しかもどんな資本も受け入れている訳ではなく、長期に渡って北海道という地元と共に歩んでくれるスポンサーを獲得し続けている。コンサドーレの未来は明るい。

社長の言葉

先日そんな社長に直接質問できる機会があったので生意気にも「サポーターに期待することはなんですか?」と聞いてみた。答えは

「十分ですよ。この仲間がもっと増えたら良いかな」

だった。今シーズンもみんなでコンサドーレを楽しみましょう!

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