働かざる者でも食う

10月末で仕事を辞めた。
スムーズに次の職に就けたら良かったけども、そんなに上手いこといく訳もなく。働かずして2ヶ月が経った。

働いているときは、休みがどれだけあっても足りないと思うのに、働いてないからといってこれといってやりたかったことがつらつらと出てくるわけではない。
ただ身体はもう十分に休まったとは思う。
お腹の浮き輪がくっきりするくらいには休まった。
というのも「働かざる者食うべからず」と言ったものの、働いてなくても食う。
しかも料理してる間って無心なので、それが心地よくて自炊が増えた。
以前は作っても1品だったのが、何を思ったのか主菜副菜汁物を意識するようになった。依って太った。
働いている時にそれをしてほしかったよな。

時間がたっぷりある間にやりたかったこと。
趣味で音楽を作っているので、
「時間がある内にたくさん作るぞ!」
と思うが、1曲作るのにかなり時間がかかってしまい数がこなせない。
だから、「趣味」って言い切れるんだろうな…
楽しんでやってるからいいんだけども。

ということで、たぶんこれを書いたら満足して終わってしまう気もしつつ、
せっかくなので無職日記的なものを書こうかなと思った。今さら。笑

まず、感じたこと。
『時は金なり』
時間は大事ですよ。て頭ではわかっていたつもりなんです。
でも、仕事してない日々も時間はあっという間に過ぎる。
何をする訳でもなく、ぼーっとただテレビ見たりしているだけでもあっという間に
2ヶ月が過ぎた。
仕事探せよって話なんだけども、下世話な話、失業手当とか再就職手当とか
そういうのが絡んでくると、なかなかこれだ!ていう仕事を見つけるまでは動き出せなくなってしまったのが正直なところ…

仕事を辞めた理由は転職希望。
今までずっと販売をしてきた。辞めるその月に改めて自分がなぜ仕事を辞めるのかをマインドマップみたいに書き出してみたら割とすっきりした。

ざっと、販売に関しての限界を感じたところがあった。
それこそネットで何でも買える時代、だからこそ実店舗で求められるのはやはり
スタッフの質=人間という付加価値にあると思う。
優れた販売員というのはきっとお客様にも好かれ、かつ利益を生み出す。
扱う商材を特に問わず、何を扱うにしても自分なりのトークを構築し結果を出す人だと思う。お客様も満足する。所謂ウィンウィンというやつ。
全ての接客がそういう訳ではないと思うけれども。

自分の場合、我ながらお客様に好かれることはあったかもしれないけど、売るべき商材を勧めるのに押し売り感が出てしまうのが嫌だった。
たぶん販売員あるある。
お客様にとってそれが本当に必要ならいい。
けど、上の人間から「なぜ買ってくれなかったかわかる?」「そういう時はこういう風に持っていくといいよ」「今月これあと何件」とかそういうワードが出てくるのが嫌だと感じてしまった。
接客はお客様目線で。というがお客様目線に立った結果、
「この人には必要ないな」と判断してしまうのが私だった。
商売なんだから当然だし、そういうフィードバックをくれることを有り難いと
思わないといけないんでしょうけどね。

そんな自分が販売をしてきた中で、好きだった時間がある。
・お客様と一緒に考えながら商品を選んでいるとき
・「ありがとう」と言われたとき
・「また来るよ」と言われたとき
販売員の方だったらたぶん共感してもらえるのかなと思う。

整理していく中で、
たぶん自分は『過程』が好きなんだと気付いた。
それは商品にも言えることで
誰が作ったのか、何を使ってどんな風に作られたのか、とかそういう制作の過程
にものすごく興味を持っていることがわかった。これまた今さら。
究極はオーダーメイド。要望されたものを1から形にしていく。
こんな素敵なことがあろうか…
だから、自分は職人さんと言われる方の仕事を見るのが好きだ。
まあテレビで、なんですけど。

ということで、今から職人を目指すとまでは言わないが、
そういう「ものづくり」をする仕事がしたいな。と感じているこの頃。
恥ずかしい話、年齢的にも同年代の周りの人たちはバリバリと経験を積み重ね、
結構なお偉いさんになっている人も多いと思う。
だから正直、同窓会やらには行きたくない。そもそも呼ばれない。

「死ぬこと以外かすり傷」
友人に言われた言葉。友人から言われるとなんか言葉の実感が湧いた。
もともと次が決まらないまま、自ら仕事を辞める時点であまり考えていない人間
だということはお察しなんですが。
ずっと働いてきたし、たまにはこうやって日々を過ごすことがあってもいいのかもしれない。いや、よくないか。
ゆっくりし過ぎず、焦らずに次の道を探していこうと思う。

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