ここが変だよ、保育園申請

今週、来年4月に向けての子どもの保育園入園申込の手続きを行いました。

都内某自治体での申請ですが、入園枠については、人数超過でどこにも入れないという一時期の大変な時期からは改善され、選びさえしなければどこかしらには入園できるという状況です。

それでも、未来の親御さんのために、ここは変えた方がいいよな、ってことがいくつかありましたので、下記したいと思います。

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ひとつは、やっぱり紙文化。役所の十八番とでもいいましょうか、保育園申請でもご多分に漏れずです。申請書にしても、添付書類にしても、いまだに紙での作成・提出が基本です。

紙媒体であるがゆえ、申請書を入手するときも、提出するときも、いちいち役所に出向く必要があります。役所側からしても、常設の窓口を設ける対応が発生します。

もちろん、保育園に入園希望者ってほとんどが働いているので、窓口は休日に集中することは必至です。
当然、対応する役所の方も休日出勤でしょう。それに、4月入園に向けた申込が他の時期に比べて集中するので、この時期の恒例行事として、いろんな部署から人員が駆り出されてるんでしょう…

やっぱり申請書を電子化して、専任の担当者がWEB上で内容をチェックするって進め方はできないんですかね。窓口を設ける手間が省けるだけでも、だいぶ効率化できると思います。

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あと、親の納税額の確認、これも1月1日時点で異なる自治体に在住していた場合、以前住んでいた自治体に取り寄せないといけず、だいぶ手間がかかります。(郵送で、返信用封筒や定額小為替を送付)

宗一郎的に、変えてほしい行政の仕組みトップ3に入りますが、納税額を国や自治体が把握・共有するシステムを早くつくるべきです。
年末調整や確定申告も税務署がデータをもってるはずで、シェアすればできる話ではないのか。

保育園申請だけでなく、話題の給付金だって、国民の所得を国が把握していれば、困っている人にタイムリーに支給できます。逆にこの仕組みがないと、岸田首相のプッシュ型の支給も土台無理でしょう。

もっといえば、資産額も含めて把握できるようにするべきです。納税手続きとか脱税のチェックだって、より効率的で、国にとっても税金の取りっぱぐれがないはず。
お金持ちの政治家の資産規模を把握されるのがまずいから、進むもんも進まないとかいわれてるけど、政治家さん、いい加減そういうのやめませんか。

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それと、実際に保育園の送迎を経験してみてわかったのは、保育園は立地が圧倒的に重要だということ。なにしろ毎日のことなので、保護者の通勤経路から少しずれたところにあるというだけで入園を悩みます。
2歳児までは送迎バスも利用できないことが多いため、特に大事です。

また、育児休暇を終えるタイミングと重なって、年齢区分の中で、“1歳児”の入園申込が特に集中し、希望する保育園に入れないといった問題もあります。

結果として、保育園までの送り迎えが必要な家庭の多くが、わざわざ自宅から遠い保育園しか選べない。これって変ですよね。

そこで、いっそのこと保育園と幼稚園の対象年齢を明確に分けるのはどうでしょうか。0~2歳児までは保育園、3~5歳までは幼稚園というイメージです。

現在、保育園は福祉施設(厚労省管轄)、幼稚園は教育施設(文科省管轄)という区分けになっていますが、実態としての提供するサービスに大きな差はありません。
そもそも、同じ3~5歳なのに、預ける先によって、福祉と教育で分けられてしまうのはおかしな話です。

幼稚園の預かり時間は14:00頃までと、専業主婦を前提とした時間に設定されていますが、共働きの夫婦の実態に合っておらず、幼稚園についても親の終業時間を前提とした運営を再構築するべきでしょう。

また、保育園と幼稚園で担う年齢をわけることで、各年齢の保育・教育に応じた専門性も深化するでしょう。なにより、ドアツードアでの送迎が必要な家庭の保育園の選択肢の幅が広がります。

未来のお父さんお母さんの仕事と家庭の両立がより快適になることを願って。

ゆるい笑顔の男の子


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