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学生実験レポート:引用文献を整えましょう!

引用文献の書き方を身につけましょう

最近、学生さんのレポートを読ませていただく機会がありました。毎年のようにレポートを読みますので、気がついたことをまとめておけば有用かと考えまして、忘れないうちに考えたことを書きとめます。

今年はコロナの影響で例年と比べると学生実験の内容が少なくなってしまいました。短くとも内容が充実している実習をやりたいと思いまして、今年のレポートのテーマの一つとして、引用文献について考えていただく機会を設けることにしました。

三年生の学生実験を終えて、四年生になると研究室に配属されます。四年生になると卒業論文を作成するようになります。卒業論文を作成するときに必要となるテクニックの一つが文献情報をどうやって整理して引用文献リストを作成するかということです。引用文献の書き方を三年生のときに身につけておけば、後々役に立つだろうと私は考えました。

また、引用文献の書き方は、卒業論文と修士論文などの学位論文のみならず、原著論文を雑誌に投稿するときに役に立ちます。引用文献の書き方はいろいろな種類がありますので、下記にいくつかの例を書きます。特に指定がなければ、好きな形式で書くのでも良いですが、同じ形式で書く必要があります。一つの論文の中で、異なる形式の引用文献の書き方が混じっているのは、体裁が悪いです。雑誌へ投稿する場合には、雑誌が指定する書式で書かなければなりません。

Konishi N, Saito M, Imagawa F, Kanno K, Yamaya T & Kojima S 2018: Cytosolic Glutamine Synthetase Isozymes Play Redundant Roles in Ammonium Assimilation Under Low-Ammonium Conditions in Roots of Arabidopsis thaliana. Plant and Cell Physiology 59, 601-613.

1. Konishi N, Saito M, Imagawa F, Kanno K, Yamaya T, Kojima S: Cytosolic Glutamine Synthetase Isozymes Play Redundant Roles in Ammonium Assimilation Under Low-Ammonium Conditions in Roots of Arabidopsis thaliana. Plant and Cell Physiology 59: 601-613 (2018).

Konishi, N., Saito, M., Imagawa, F., Kanno, K., Yamaya, T. and Kojima, S. (2018) Cytosolic Glutamine Synthetase Isozymes Play Redundant Roles in Ammonium Assimilation Under Low-Ammonium Conditions in Roots of Arabidopsis thaliana. Plant and Cell Physiology, 59, 601-613.

Konishi N, Saito M, Imagawa F, Kanno K, Yamaya T, Kojima S (2018) Cytosolic Glutamine Synthetase Isozymes Play Redundant Roles in Ammonium Assimilation Under Low-Ammonium Conditions in Roots of Arabidopsis thaliana. Plant and Cell Physiology 59: 601-613. doi: 10.1093/pcp/pcy014.

などの書き方があります。いずれも、著者の氏名論文タイトル雑誌名巻号ページ掲載年、そしてdoiの情報が含まれています。

Webページを引用するとき

引用文献としてインターネット上で見つけたページのアドレスを載せるレポートがいくつかありました。注意してほしい点が2つあります。

1. 読者がそのリンクをクリックすると意図しているページへちゃんと飛ぶことができるでしょうか?

意外と多いのはリンク先の情報へたどり着くことができないケースです。この場合は何を参照にして記述されたのか、読者にはわかりません。意図したページにリンクが貼れているかクリックして確認する必要があります。

2. その情報はそもそも引用文献・参考文献としてふさわしいでしょうか?

インターネット上で見つかる情報の中でも、真贋が不明で匿名で書かれている情報には注意が必要です。査読つきの原著論文に書いてある情報は、真贋について複数の査読者と編集者が審査を行なっていて、実名で書いているという点から、より確からしい情報と考えられています。

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