告白ラッシュ。
中学一年生のころ、はじめて彼女ができた。経緯は別の記事で改めて書き起こすとして、事の始まりは、クラスメイトの女の子が僕のことを好いてくれたことだ。彼女の取り巻きのクラスメイトが、
「Aさんのことどう思う?」
「Aさんって可愛いと思わない?」
などと、連日質問攻めにされた。クラスメイトの反応があからさますぎて、僕は多少疑いつつも彼女の気持ちが本当であると、確信に変わっていった。僕も彼女のことが気になっていて、クラスメイトに後押しされる形で告白し、付き合うことになった。
それから数日後、ある女子クラスメイトから、
「そういっちゃん(僕)の影響で告白した人が四人いるよ!すごいじゃん!」
僕は言葉を失い、ただ茫然と話を聴いていた。劣等感でも優越感でもなく、言葉にできない「何か」が僕を覆っていった。たしかにアザもちの僕が恋愛できるなんて、全く想像もつかなかったし、周囲も驚いていた。彼らは僕に勇気づけられて告白するという行為に至ったのだろうか。あんな容姿でもいけるなら俺も告白すればいけるんじゃ、というのが大半なのではないか。今となっては確かめるすべもないけど。
アザがある。ただそれだけで見下され、侮辱され、貶められる。負の感情が次第に渦巻いていった。
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