たまむすびがいた日々

たまむすびが終わってしまった。

まだ実家にいた頃、町山さんの映画解説をきっかけに聴き始めたたまむすび。なので最初は火曜日しか聞いていませんでした。
が、実は母もリスナーだったらしく、ある時「瀧さんのエリザベスちゃんと赤江さんは仲がいい」とか、「外山惠理ちゃんは気が強くて面白い」とか、私も知らないたまむすびの話をしており「これは負けてられない!」と謎の対抗心に火がついて、段々他の曜日もチェックし始めたような気がします。

とは言っても放送が平日の真昼間なので、仕事人にはなかなか聴きづらい時間帯でした。が、何と言っても助けられたのは、2020年のコロナ第一波。
Stay Homeで街から人が消え、誰とも会えない日々が続いて家では一人。そんな不安しかないワンルームで、赤江さんの明るいおしゃべりは救いでした。
赤江さんのコロナ療養中は、ピンチヒッター外山さんの突き抜けた笑い声が本当に爽快で、人の声って本当に元気をもらえるなぁと実感しまくりました。たまむすびの雰囲気に憧れて、職権濫用してラジオもどきのイベントを企画したこともありました。

元々ラジオ大好きではあるものの、生粋のFM信者だった私がTBSラジオを日常的に聴き始めたのは、たまむすびの存在が大きかったように感じます。(あとチキさんと宇多丸さんが毎日出演されるようになったのもデカかった!)
たまむすびが終わるというニュースが流れた時、チキさんが「ラジオは生活と一緒にあるから」とおっしゃっていて、確かにその通りだなぁと思いました。
赤江さんたちが、「聞き流し推奨、身にならないラジオです」と豪語されていたように、たまむすびは本当にだいたい聞き流していました笑。
が、大切だったのはラジオから流れてくる人の気配、もっと言えば、赤江さんや各曜日のパートナーのみなさん、リスナーの存在を近くに感じられることで、実際その楽しいおしゃべりの気配にたくさん元気をもらったひとりです。

瀧さんが捕まったとき、赤江さんが「何をやっとるんだバカタレが」と言っていて、その声からは愛情の深さが滲み出ていていました。人の声は嘘つけないし、赤江さんは覚悟を持って嘘をつかなかったんだろうと思います。赤江さん、「生きることは恥をかくことだ」って言っててかっこよかった。

たまむすびが終わってしまったのは大変寂しいのですが、でも人生は続くのと、なんと大吉先生がポッドキャスト始めるらしいので!
またみなさんの楽しいおしゃべりに参加できる日を、楽しみにしようと思います。

たまむすび大好き!本当に、長い間ありがとうございました!!