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会社員が学びを深めるノート術はコーネル式がいい感じ

新しい職場は大変古くからある業界で、国による決まりもたくさんある規制産業だ。
関連法規も多く、「こういうルールだから」という前提が分からないと仕事の進めようがない。
まずはとにかく概観だけでも掴むために、久しぶりに参考書を見ながらノートを作ることにした。


ぶっちゃけノートの取り方とか忘れてるよね問題

最後にまともなノートを取ったのは大学時代だ。
基本的に講師の言ったことを逐語的にメモして、講義内容を頭に叩き込むストロングスタイルだった。

だが、今回は独学である。

たいていのビジネス課題はその領域に関するビジネス書を何冊か読んで、その内容を実務に反映させることで解決してきた。

社会人になってから受けたTOEICもほとんど勉強しなかった。
大学受験までの知識さえあれば対策しなくても700点以上が取れたので、わざわざそれのために時間を取って準備する意義が見出せなかったのだ。

しかし、覚えないとなんともならないものに関しては常に優先順位を後回しにしていた。
私にとっては簿記が最たるものだが、失敗したチャレンジの数だけ、ほとんど新品に近い参考書が山積みになっている。
記憶力と思考力でなんとかするスタイルは社会人になっても改められることはなかったのだ。

つまり、久しぶりにノートを作るなどと言っておきながら、独学に関するノウハウはほぼゼロに近い。

効果的に知識を入れるためのノート術:コーネル式

このままではいけないという危機感からノート術に関する情報を集めていたところ、「コーネル式」という方法があることを知った。

コーネル式ノートは、ノートを3つのセクションに分けて記述していく方法だ。
各セクションは次の通りだ。

  1. ノート

  2. キーワード

  3. サマリー

「ノート」には参考書の内容を書き写し、「キーワード」の部分に疑問点や追加で調べたことをメモし、「サマリー」に要約を書く。
コーネル式ノート術の構成はいたってシンプルだが、これまでの散漫なメモとは圧倒的に脳への定着率が違う。
「サマリー」に要約や参考書内に文章で説明されていることを図解することで、復習の効果が上がっているのだと思う。
理解している気になっている箇所の確認にもなり、学習効果の高さを感じている。

独学に最も効果があるのは切迫感

これを言ってしまうと身も蓋もないが、やはりそれなりの切迫感がないと独学は続かないと思う。
仕事は一生懸命取り組みたいタイプなのでこれまでも努力はしてきた。
常に情報収集を怠らず、最新の情報と古典的な良書の両方をバランスよく摂取してきた自信がある。
同年代の中ではかなり勉強してきた方だという自負もある。
しかし、今回の転職はこれまでのやり方では太刀打ちできないと感じた。

新卒で入社した会社の新入社員研修で言われた印象的な言葉がある。

「いま優秀な人でも、3年後に優秀であり続けることは難しい」

当時はかなり血気盛んで負けず嫌いだったので、「それなら毎日勉強してやらあ!」と勢い込んで、そのとき確立したスタイルを今に至るまで続けていた。

仕事というのはどうしても慣れが出てきてしまう。
そうすると新しいやり方にチャレンジしなくなる。
過去のやり方を漫然と続けるのはゆるやかな退化だと思う。
きっと今回のノート術もそのうち変えるだろうけど、慣れるまでは続けるつもりだ。

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