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大江千里のオリジナルアルバムからの考察

大江千里のアルバムから学んだこと・考察できること

 現在大学4年生の私は、中学3年生の冬から大江千里を聴き始めましたので、ちょうど聴き始めて7年くらいが経過したところです。最初はオリジナルアルバムやベストアルバム、しかもそれらのアルバムの曲順や編曲者が誰であるとか、全く考えたことがありませんでした。しかし、Wikipediaなどなど、現在ではインターネットの普及によって様々なことが調べられます。過去のライブのセトリとか(本物のライブを見てみたかったけど、それは叶わず。でも今はセトリを調べて満足しています笑)。ようやく大江千里のオリジナルアルバムやその曲順、シングル曲、アルバム未収録の存在等々を把握し始めた頃、アルバムに関して色々なことがわかってきました。それを順々にまとめてみたいと思います。

大江千里で見る大まかなJPOPオリジナルアルバムの曲順

 最初の1、2、3、最後から2曲目にシングル曲が配置されることが多いです。そして大江千里の場合は、「勝負曲(ファン受けの良い曲)」が最後から2番目に来ることが多いです。(私個人で、アルバムの最後から2曲目を「勝負曲」と呼んでいます。)例えば、1番のヒットアルバム、「HOMME」を取り上げてみましょう。このアルバムに収録されているシングルは「格好悪いふられ方」、最後から2曲目は「あいたい」ですね。先ほども、遊び程度に大江千里の過去のライブセトリを調べたりすると書きましたが、「格好悪いふられ方」と比べて「あいたい」の方がライブで披露した回数が多かったように思います。納涼千里天国等での「あいたい」はDVDにもなっていたような・・・多分ファン向けには「あいたい」の方がいいのかな。他のアルバムを見てみると、ライブでの「もう時間がない!」のセリフでお馴染みの「YOU」や出世曲「十人十色」、「BOYS & GIRLS」などなどファンに親しまれてきたシングル曲が配置されている傾向にあると思います。

 ここに「大江千里のアルバムから見る私的アルバム考察の基準」というpdfファイルを貼っておきます。大江千里のオリジナルアルバムを全て制覇した上で考察しました。では、ここでも簡単にご説明をします。

1曲目はアルバムの顔、一番華やかに見せたい曲は3曲目、そこに繋ぐ2曲目

 1曲目はアルバムの顔です。入りたが肝心なので手が抜けませんね。デビュー曲の「ワラビーぬぎすてて」から始まり、人気で定番な曲で言えば「GLORYDAYS」や「REAL」、「WE ARE TRAVELIN' BAND」、アルバム曲で言えば「回転違いの夏休み」や「ファーストクラス」あたりのライブでよくやっていた曲などなど、どれも聴者の耳に残りやすいポップな曲ですね。そして3曲目は、大江千里に限らず多くのアーティストが最大級のシングルをぶつけてきます。大江千里で言えば「格好悪いふられ方」や「雪の別れ」ですね。(大江千里は若干3曲目のシングルが少なくて、その代わり、最後から2番目の「勝負曲」のポジションに配置されることが多いです。)1曲目と3曲目を繋ぐためにテンポの良い2曲目を置きましょうということです。アルバムは1、2、3曲目が良くなければ「聴くのやめようかな」となってしまう人も多いようです。つまり、最初の3曲が気に入らなければそのアルバムは多くの場合好きにはなれない、といった具合でしょうか。

最大級のシングル曲の後はバラード、でもこれが隠れ名曲、そしてテンポの良い曲でA面を締めよう!

 1、2、3曲と最初で何かと忙しいアルバムも4曲目でちょっとペースダウン。でも案外ここで名バラードがあったりするんですよ。「Rain」とか「真顔」、「砂の城」とか…良いですね。レコードが主流だった時代、A面とB面をひっくり返さないといけないという作業があったので、10、11曲入りのアルバムの構成はその名残があるような気がします。テンポの良い5曲目で締めて、A面聴き終わり!さて、B面へ行こうか!!!

B面の顔だから外せない6曲目と、最後のカウントダウン3・2・1!!!

 大江千里のアルバムでは6曲目がミソだと思っています。「六甲GIRL」や「エールを送ろう」をはじめ、ファンに根強く愛されている曲が多く置いてあるイメージです。「赤茶色のプレッピー」や「木枯らしのモノクローム」、最高です。

 そして、最後から3曲がたまらない。最後から2曲目は先ほど書いたように「大江千里の1番の勝負曲」。その前の曲が最後から2曲目に繋ぐためにいい味を出しています。「夏渡しからYOU」、「渚のONE-SIDE SUMMERから十人十色」のように、一度下げてからドーン!と上げてもいいし、「HONEST」や「ラジオがよんでいる」などアップテンポではない曲の前にポップな「報告」や「向こうみずな瞳」などを置いても良い。アルバム「APOLLO」に関しては、若干イレギュラーで、収録されているシングルが4枚(「Apollo」と「たわわの果実」、「dear」、「これから」)があるので、私は””ツートップ””(1曲目が「Apollo」と「たわわの果実」の2曲がアルバムの顔である1曲目を務めている。)と””2大勝負曲””(最後から2曲目の勝負曲が「dear」と「これから」)と呼んでかなりボリューミーなアルバムだと認識しています。話それますが、星野源のアルバム「POP VIRUS」では11曲目に「アイデア」、12曲目に「Family Song」とシングル曲が隣り合って並べられています。これも私個人、””2大勝負曲””と密かに呼んでいます。

アルバムの構成はアーティストそれぞれ。時代の変化も。

 とまぁこんな感じで、10か11曲のアルバムの構成は大まかにこんな感じになっているのではないかという考察でした。大江千里の場合、ROOM802だけは例外。また、昔は10、11曲入りのアルバムが主流だったように思いますが、最近では、14〜16曲入りのアルバムがほとんどですね。アルバムのリリースするペースも以前と比べ遅くなりました。1年ごとではなく、3年とか。その分たくさんの曲を。でも飽きないように1曲1曲を短くして、アルバム自体の長さは何曲入ってても1時間前後。時代の移り変わりですね…

 次回は、大江千里のアルバム全体の考察。そして、(読んでくださる方が増えれば)大江千里のアルバムひとつずつの考察・レビューも書けたらいいなぁと思います。読んでいただきありがとうございました。


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