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やわらかいせんべい

昨日から銀座 三越で開催されている本和菓衆2021。

本和菓衆とは?
全国各地の老舗和菓子屋の跡取りが集まり結成した任意団体で、 「伝統×革新」を合言葉に、各社が培ってきた伝統的な製菓技術をベースに、その時代にあわせた切り口で新作和菓子・創作和菓子を 開発、販売する取り組みの総称です。

1週間あるので、平日の空いてそうなタイミングに行こうと思っていたものの、ちょっと銀座に行く用事があったので、ご挨拶だけでもと、ふらっと立ち寄ったのだけれど、平治煎餅の「やわらかいせんべい」なる、めちゃ気になるせんべいが!!

やわらかいせんべいと言えば、弊社本店でイートイン展開している松崎ろうるの仲間じゃないですか!ってことで、即購入。せんべいをやわらかくするというのは、なかなかに奥が深い話で、平治煎餅 伊藤社長がどのようにつくっているのか興味深々なこともあり売り場で話し込んでしまった。。。

松崎ろうる2

そもそも、せんべいの定義ってすごくファジーで、瓦せんべいをはじめ、草加せんべい、あられ、おかき、いろいろなものがある。小麦、米、もち米を使ったものなのかなぁと思いきや、そこで登場する海鮮せんべい。あれって、エビをそのまま潰して焼いたやつもあったりするわけで、小麦も米も入っていないわけ。そう考えるとせんべいってなんだろう・・・みたいになるわけなんだけれど、弊社では型で焼いたものを瓦せんべいと言おうみたいな感覚があって、そこには結構こだわっています。

生地自体はいろいろな方法で膨らませることができるので、型にはめないでやくとせんべいの生地もどら焼きに変身します。でも、それをやわらかいせんべいと言うのは無理があるし、きちんと型でやいて柔らかくすることに意味がある。そして、型でやくからこそ生まれる新しい食感を楽しんでもらいたい。

実際やわらかいせんべいを作ろうと昨年から本格的に試行錯誤しはじめたのだけれど、柔らかさと軽さの関係をすごく意識していて、どこが最もせんべい感を残しつつ柔らかさを楽しめるのかを模索し続けました。

また、焼き上がりから時間経過で食感が変化していくので、どのタイミングでお客様に食べていただくのが良いのかということも重要だし、なるべく良い食感を持続させるための方法もすごく大切。

まだ改良の余地はあると思うし(ってかすでに実はこっそりマイナーチェンジしていたりしますw)、より美味しい食べ方だったりも考えていきたいので、平治煎餅の「やわらかいせんべい」みたいな新しい挑戦は本当に刺激になる。

本和菓衆には他にも同業である田中屋せんべい総本家も面白いせんべいを今回持ってきているみたいなので、また買いに行かねば!

ということで、本和菓衆2021、11月9日まで、銀座三越地下2階で開催しているので、ご興味ある方はぜひ!

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