風景のレシピ #22 “知らず知らずの境界にて”| nakaban
風景のレシピ #22 “知らず知らずの境界にて”
1.冬の冷たい空気を全体にひろげる。
2.中央に道を通し、遠くに寂しげな門を置く。門の向こうの風景は、想像できない。
3.空の中央あたりにハロを纏った太陽を浮かべ、それを取り囲むように枝を這わせる。
4.枝の根元をしっかりと着地させ、100年ほど熟成させた石壁で囲う。
5.石の上には忘れ物のようにオブジェを置き、木々にはアトランダムにヤドリギを付着させる。それらが知らず知らずのうちに全体の佇まいを整える。