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シリーズ「あいだで考える」

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不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。20… もっと読む
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#自分疲れ

「あいだラジオ」『自分疲れ』編:書店員さんからのお便り

*** 坂上友紀さん(本は人生のおやつです‼︎/兵庫)  だいぶうろ覚えながら、ごく小さな頃に読んだ少女マンガ(かつ忍者マンガ)に、「自分を傷つけ、相手も傷つけるのは下忍。自分は傷つかず、相手を傷つけるのは中忍。自分も傷つかず、相手も傷つけないのが上忍!」のようなことが書いてあって、目から鱗が落ちました。それまでは「勝つのがよい」と中忍のような考えかたをしていたところに、どうしたって勝って相手を傷つけるよりさらによいように思える「どちらも傷つかない」という上忍の技を知った

【シリーズ「あいだで考える」】関連企画「あいだ新聞」「あいだラジオ」をご紹介します!

 きたる4月、創元社では10代以上すべての人のための新しい人文書のシリーズ「あいだで考える」を創刊いたします。[特設サイトはこちら]  シリーズの刊行に際して、たのしい関連企画を準備中です! 本記事では「あいだ新聞」と「あいだラジオ」をご紹介いたします。 関連企画1:あいだ新聞  「あいだ新聞」は、各書籍に初刷限定で挟み込み、著者の紹介や裏話、制作エピソードなどを伝える小さな新聞です。  あいだ新聞のいちばんの読みどころは、各著者による「10代の失敗」コーナーです。この

【シリーズ「あいだで考える」】頭木弘樹『自分疲れ――ココロとカラダのあいだ』の「はじめに」を公開します

* はじめに ——自分自身がしっくりこない  自分でいることに、疲れを感じたことはないだろうか?  たとえば、自分の性格が好きではないとか。  自分の体に不満があるとか。 「どうして自分はこうなのだろう……」と悩んでしまう。  それなのに、その性格や体でずっと生きていかなければならない。  気に入らないなあと思いながら、24時間365日、なんとか折り合いをつけながらやっていくのだから、これは疲れないほうがおかしい。  別人になってみたいと願ったことのない人は、少ないので