【シリーズ「あいだで考える」】栗田隆子『ハマれないまま、生きてます――こどもとおとなのあいだ』の「はじめに」を公開します
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はじめに
「あいだ」という言葉を聞いてどんなイメージが浮かぶだろうか。
この本はこどもとおとなの「あいだ」がテーマだ。
その場合、幼児期を過ぎ、成人に至る手前の年代を想像する人が多いだろう。
そこでいう「あいだ」とは、おそらく下の図のように、こどもとおとなを両端にした時間軸の「真ん中」に存在しているイメージとなるだろう。この★あたりに位置しているのがティーンエイジ・思春期となる。
「あいだ」という言葉はもうひとつの意味合いを持つ。漢字の「間」はもとは「閒」と書